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ブルージェイズと4年94億円契約…“日本の主砲”岡本和真の高校恩師が語る規格外「ふくらはぎなんて象みたい」「校舎のガラスが割れてもいいように…」
posted2026/01/06 06:02
ポスティングを利用してのMLB挑戦でブルージェイズと4年総額94億円の契約で合意したとされる巨人の岡本和真。その原点でもある高校時代の姿とは?
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph by
Hideki Sugiyama
奈良から生まれた俊英なる長距離砲が、満を持して海を渡る。
巨人の第89代4番バッター。球団歴代8位となる248本のホームランを記録する。所属チームのみならず、2023年のWBCでもアメリカとの決勝戦で豪快な一発を見舞うなど、主力として日本の世界一を支えた。
日本を代表するスラッガー。岡本和真がポスティングシステムによって来シーズンからメジャーリーグのブルージェイズでプレーすることが決まった。
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智辯学園時代の恩師である小坂将商が、感慨深げに目尻を下げる。
「奈良県出身のメジャーリーガーは初めてだと思うんで。素晴らしいことですよね(※中村マイケルが奈良県生まれ)」
2006年に智辯学園の監督となってから、多くのプロ野球選手を輩出してきた。豊かな才能を育んできた歴代の教え子のなかでも、岡本は「別格」だと小坂が唸るほどである。
いや、智辯学園に入学する前から、岡本の実力は突出していた。
「ふくらはぎなんて象さんみたいに太かった」
出会いは2009年だ。橿原磯城シニアでプレーしていた岡本の体格は、中学1年とは思えないほど規格外だったのだという。
「全体的に大きかったんですけど、ふくらはぎなんて象さんみたいに太かったんで。体のバランスがよかったんで、スイングを見ても軸がぶれない、というのが第一印象でした」
中学時代からスケールが際立った逸材は、名門・大阪桐蔭をはじめ数十校からスカウトがあったとされている。
岡本を中学1年からマークしていたように小坂も早い時期から獲得戦線に乗り出していたが、彼が最終的に智辯学園を選んだのは「地元だからちゃいますか?」とおどける。
「五條の出身だったこともあるし、たまたまうちの嫁のおばあちゃんと岡本のおばあちゃんの仲が良かったっていうのもあるのかもしれないし。本人としても『家から通える』ってところで選んでくれたんだと思います」
高校に入学してからも、岡本のバッティングはチームで異彩を放っていた。

