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「青学大絶対エースの弟が…」「あの山下り専門家が不運で…」箱根駅伝エントリーから漏れたのは? 無念を胸にサポートに回る有力選手を一挙紹介
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2025/12/13 06:15
いよいよ箱根駅伝のエントリーが発表された。期待が高まる裏で、有力各校のリストから漏れてしまった意外な選手、実力者は誰だったのか?(写真は101回大会1区)
国学院大、早稲田大でも箱根経験者が落選
国学院大は、2年時に箱根8区(6位)を駆けた鎌田匠馬(4年)、1年時に箱根7区7位とまずまずの走りを見せた田中愛睦(3年)がエントリーから漏れた。鎌田は2月の宮古島大学駅伝に出場してアンカーで順大を逆転し、優勝に導くも、その後はレースでなかなか結果が出なかった。今季の国学院大は4年生、3年生が非常に充実しており、2年生も強い。分厚い選手層が、ボーダーラインの選手にとって壁になった。
早稲田大では、長屋匡起(3年)がエントリーメンバーから外れた。2024年の出雲で5区3位、全日本では7区5位、前回の箱根4区8位と、ロングとタフな区間で結果を残してきており、ロードに強さを見せていた。だが、今シーズンは主要レースで姿が見えないまま。花田勝彦監督が「この1年間、ずっと良くなかった」と語るように精彩を欠き、4年生となる来シーズンに再起を賭けることになった。
主力が漏れてしまう中央学院大の層の厚さ
中央学院大は、シード権争いに欠かせないと言われていた主力の稲見峻(3年)が落選した。11月末の日体大記録会10000mで28分50秒33とまずまずの走りをしていただけに戻ってくるかと思われたが、惜しくもラストで選考から外れた。また、同じく日体大記録会で28分36秒82の自己ベストをマークした日数谷隼人(2年)も漏れた。非常にいい走りをしていたが、彼らがメンバー入りできないほど、今季の中央学院大は層が厚くなっている。


