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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「34歳はもうおじさん」青学大・原晋監督が説く“大迫傑超え”の必要性…教え子・黒田朝日と狙うマラソン「2時間3分台への確信」と日本陸上界への喝
posted2026/01/22 17:06
「マラソンで2時間3分台を狙う」という青学大の原晋監督と黒田朝日の師弟コンビ
text by

涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
(L)JMPA、(R)Nanae Suzuki
1月3日、大手町。箱根駅伝の閉会式が終わり、記者の囲み取材に応じた青山学院大学の原晋監督。筆者からの「世界に挑むという意味では、トラックレースでは日本は厳しい立場に立たされているのでは?」という質問に、こんな答えを返してきた。
「なんで10000mで挑まなきゃいけないんですか。必要ない。マラソンで挑めばいいんですよ」
バッサリと切られる。そしてトラックの記録はあくまでマラソンのための「ベース」だとした。
「トラックで世界を目指すんだったら…」原監督の真意
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「(日本人にとって必要なのは)10000mのための10000mじゃないんです。例えば、5000mで本気で世界を目指すのであれば、800m、1500mのランナーを鍛えないとダメなんです。800、1500mで世界を目指したいのであれば、100m、200mのランナーを強化していかないといけないんです。
(世界のトップクラスとは)絶対的なスピードが違うんです、明らかに。繰り返しますが、日本代表選手を目指すという掛け声はいいと思います。でもトラックで世界を目指すんだったら、5000mなら12分台で走ってから、10000mなら26分40秒ぐらいで走ってから挑もうぜって」
原監督は常々トラック10000mとハーフマラソンの距離を走る箱根駅伝の強化の相関性を訴えてきた。実際に、エントリー選手上位10名の10000m平均タイムでは中央大学には上をいかれたものの、「28分01秒07」という歴代2位の高いレベルに達している。
ただ、これまでの囲み取材や他のメディアを通した発言を読むと、ここまではっきりとトラックとフルマラソンを切り分けた考えを公にしたことはなかったように思う。
その背景には、この数年でフルマラソンでも実績を残してきた圧倒的な指導者としての自信があるように聞こえた。昨年度の黒田朝日(大阪、2時間6分5秒)、若林宏樹(別府大分、2時間6分7秒)らの快走は記憶に新しい。
「じゃあ、マラソンで2時間3分台が出るかって言ったら、出ます。これは出る。3分台は私が出します、ええ。箱根駅伝強化の流れの中でこのタイムは出ていく。箱根駅伝も今やスピードがないと走れませんから、そのための5000m、10000mのスピードを我々も作っています。この立て付けの中でのノウハウを指導者がどれだけ持っているかという話だと思うんです」

