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「青学大絶対エースの弟が…」「あの山下り専門家が不運で…」箱根駅伝エントリーから漏れたのは? 無念を胸にサポートに回る有力選手を一挙紹介
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2025/12/13 06:15
いよいよ箱根駅伝のエントリーが発表された。期待が高まる裏で、有力各校のリストから漏れてしまった意外な選手、実力者は誰だったのか?(写真は101回大会1区)
駒澤大の「双子ルーキー」が……
駒澤大では、島子公佑(3年)がメンバーから外れた。昨年の全日本で1区デビューを果たしたが、箱根駅伝では出番がなかった。今年こそはという気持ちでいたが、出雲、全日本ともに補欠でレースに絡めず。選考レースの上尾ハーフでは63分04秒の自己ベストをマークしたが、故障もあり、直前の白子合宿にも参加できていないため、今回は残念ながら戦力になれなかった。
藤田敦史監督は牟田颯太(1年)も入れたかったようだが、主力がほぼメンバー入りしたために枠がなく、残念ながら、メンバーに入った牟田凜太(1年)とともに双子揃っての選出とはいかなかった。
好調・中央大のメンバーは?
中央大は、佐藤宏亮(4年)、鈴木耕太郎(3年)、原田望睦(2年)、田原琥太郎(2年)がメンバーから外れた。藤原正和監督曰く「佐藤は、上尾ハーフがもうひとつで、1年生の勢いもあり、残念ながら漏れてしまった」という。
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原田も選考レースの上尾の結果が思わしくなく、山候補に名前が挙がっていた鈴木はMARCH対抗戦の10000mで28分37秒51の自己ベストを出したが、下級生の勢いに飲み込まれてしまった感じだ。田原は選考レースの上尾ハーフで途中棄権したが、MARCH対抗戦にエントリーして10000mで28分28秒11の自己ベストをマーク。だが、その後のポイント練習で辻誉(1年)らの動きが良かったため、「もう一度、ちゃんと練習してもらう」という藤原監督の判断から今回はメンバーから外れた。
創価大では山下り出走選手が
創価大では、箱根駅伝で2年続けて6区を駆けた川上翔太(3年)が落選した。山下りの6区候補として期待され、今季も走る気持ちで努力してきたが、出雲駅伝、全日本大学駅伝でも出番はなし。選考レースの上尾ハーフで結果を出すべく、集中して練習していい取り組みもできていた。だがスタート直後、接触して転倒してしまう。脳震盪を起こし、打撲などで途中棄権になった。
その後、静養を経て復帰したが、選考合宿では本来のパフォーマンスが戻らずに落選した。榎木和貴監督が「山は5区、6区ともに準備してきた」と語ったが、川上以外の6区候補の選手が、どこまで走れるか。



