崖っぷちドジャース「鍵は日本人3選手と、あの“レジェンド”」NHK解説者・小早川毅彦氏が第6戦のチーム結束へ提言する「逆襲への秘策」は？ 

逆転の鍵はやはり日本人選手たち

　第6戦は山本由伸投手が先発です。さすがにまた完投してくれとは思いませんが、初回から1回、1回を積み重ねて、チームが勝てる投球をしてほしいですね。第3戦の延長18回にブルペンへ向かったことが象徴していますが、本当にチームの勝利のために献身的にプレーできる選手ですから。

　大谷選手も、打者として再奮起することはもちろん、投手としても勝負のかかる局面で必要であれば、リリーフなりでやり返したいと思っているでしょう。当然、佐々木朗希投手にも出番があるでしょう。ドジャースの逆転への鍵を握るのは、やはり日本人選手3人衆と言っていいんじゃないでしょうか。

秘策「カーショウのために」

今季で引退するカーショウ。彼のために再び結束することが、ドジャース逆襲のピースになるかもしれない　©Getty Images

　それともう一つ、ドジャース逆襲のための秘策というか、忘れてはいけないことがあります。この第5戦は、今シーズンで引退するレジェンド、クレイトン・カーショウ投手のドジャースタジアムでの最後の試合でした。ここまでワールドシリーズでは第3戦の打者一人しか投げていないカーショウ投手ですが、できれば第5戦、ある程度リードして彼の花道を作ってあげたかったなと思うんですよ。

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　しかしそれは実現できませんでした。ならば、崖っぷちとはいえ、残る試合でなんとかカーショウ投手の姿をもう一度見られるような展開を作ろうじゃないかと。そういう気持ちを持てば、チームが改めてまとまる一つの材料にもなるでしょう。ドジャースにとっては、今シーズン最後の最後、2連勝以外に道はありません。ぜひ、カーショウ投手の雄姿が最後にまた見られることを期待したいですね。

〈全2回の2回目／はじめから読む〉