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チェコでWBCが生中継…野球人気の今「日本語が書かれたチェコ選手のグローブ」ベンチになぜ日本の達磨? 現地記者は見た「オオタニとの対戦は夢だった」
posted2026/03/10 11:47
前回大会に引き続きWBC本戦に出場しているチェコ代表。母国の野球人気は?
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水次祥子Shoko Mizutsugi
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Getty Images
前回のWBCで大きな話題を呼んだチェコ代表が、3年ぶりに東京ドームに戻ってきた。2023年の第5回WBCでは、予選から這い上がって初出場を果たしただけでなく中国に勝利して歴史的な1勝を記録し、その礼儀正しい紳士ぶりと日本に対する敬意と愛情に、ファンは惹きつけられた。
母国チェコでも、その戦いは関心を集めていた。
前回WBCで話題に…チェコ代表その後
初出場で歴史的な1勝を挙げた代表チームが大会を終えて帰国すると、国内ではちょっとした野球フィーバーが起こっていたという。野球がテレビで扱われたことのめったにない国で、その大会は国内ですべてテレビ中継され、現地のメディアによると特に日本との試合は大きな注目を集め、85万人が視聴する盛り上がりだった。野球がメジャースポーツではない人口1091万人のチェコにとって驚異的な数字だ。
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大会後に監督のパベル・ハジムには代表チーム成功についての書籍出版の話が持ち込まれ、チームは祝辞を受けるために当時の首相から首都プラハの官邸に招待を受け、メディアに露出する機会も増えた。ハジム監督は前回大会に臨むに当たっての目標に「チェコの野球ファンを増やす、若者たちにもっと野球をプレーしてもらう、そして次のWBC出場資格を勝ち取る」の3つを掲げ、「すべてを達成できた」と振り返っていた。
しかしWBC初出場で達成感を味わったチェコ代表は、そこで立ち止まらなかった。大会終了からすぐに「次は欧州選手権でメダルを獲ること」を次なる目標に掲げた。
チームメンバーのほとんどがフルタイムの職業を持って働き、どうにか時間をやりくりしながら野球を続け、戦う相手にはプロもいるような国際舞台で戦っていくことは並大抵のことではない。前回大会で話題になったが、チームには消防士、高校の地理教師、金融アナリスト、電気技術者、不動産会社のビジネスマン、木工職人とさまざまな仕事に就く選手・スタッフが集まっていた。

