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「あれ、スネルの顔色がおかしい…」NHK解説者が見たドジャース・スネルの“異変”…攻略を先導した「愛されキャラ」のある選手とは

posted2025/10/27 17:51

 
「あれ、スネルの顔色がおかしい…」NHK解説者が見たドジャース・スネルの“異変”…攻略を先導した「愛されキャラ」のある選手とは<Number Web> photograph by Getty Images

ワールドシリーズ第1戦に先発したスネル。小早川氏がスネルの異変に気づいたのは、その「目元の顔色」だったという

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小早川毅彦

小早川毅彦Takehiko Kobayakawa

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いよいよはじまったワールドシリーズ。初戦、2戦目と両チームの強みがそれぞれ発揮されたが、NHK解説者の小早川毅彦氏が第3戦以降のキーマンと見たのは?〈全2回の2回目/はじめから読む

 ドジャース対ブルージェイズのワールドシリーズは2試合を終えたところで1勝1敗。ここでは、私が見る両チームのキーマンについて解説してみましょう。

スネルのちょっとした気負い

 この対戦のポイントは、ブルージェイズの強力打線の勢いvs.ドジャースの好調先発陣と見ています。第1戦、ドジャースはその先発一番手として、ブレイク・スネル投手を送り出しました。ポストシーズンではここまで絶好調で、さすがサイ・ヤング賞投手という投球術を見せています。

 ただこの日は、悪くはないものの、ちょっとブルージェイズ打線を過剰に意識しすぎたかなという印象でした。自分の状態の良さを信じて、自信のあるボールを投げ込むという選択をしても良かったと思いますが、ちょっと、いいところに投げないといけないぞ、という気負いがあったと言いましょうか。

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 そこに、前編でも申し上げた、三振しないブルージェイズ打線の「積極的に粘る」打法が最終的に功を奏した形になりました。スネル投手が厳しいところを狙って投げるボールを、ただ見ていくのではなくて、積極的にスイングしながらファウルで粘って球数を投げさせていく。空振りを取れないので、スネル投手はより厳しいところを狙ってしまい、たくさん球数を投げた末に四球を出してしまうような場面もありました。

これまでと「顔色」が違う……

 それでも5回までは2ランホームラン1本でなんとかしのいでいたんですが。ただこの日は、スネル投手の「顔色」がちょっと違いましたね。どういうことかと申しますと、いつも表情はあまり変わらないスネル投手なんですが、状況が緊迫したり、ピンチを迎えたりすると実は、顔色、特に目の周りが紅潮して赤くなるんですよ。

【次ページ】 リリーフの起用は間違っていたのか?

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