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ドジャース大谷翔平「延長18回の死闘の罠」とは？ NHK解説者が見たワールドシリーズ第3戦の“代償”「9打席連続出塁に、疲労以上の影響が…」
posted2025/10/31 11:07
ワールドシリーズ第3戦、延長11回裏に申告敬遠で一塁へ歩く大谷翔平。18回まで試合が続き、大谷が敬遠され続けたことに意外な影響があったと小早川氏は指摘する
text by
小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
photograph by
Getty Images
激闘が続くワールドシリーズ、先に王手をかけたのはブルージェイズだった。ホームで負け越したドジャースの戦いぶりを、NHK解説者の小早川毅彦氏はどう見たのか。第3戦、歴史的「延長18回の死闘」の意外な影響とは？〈全2回の1回目／つづきを読む〉
ドジャースとブルージェイズのワールドシリーズは、第5戦までで3勝2敗のブルージェイズが王手をかけました。ドジャースとしては、ホームのロサンゼルスでの3連戦を1勝2敗で負け越し、しかも連敗で終えて、ちょっと雰囲気が重くなってしまいましたね。逆にブルージェイズは上出来というか、かなりいい展開といえるでしょう。この3試合のポイントを振り返ってみましょう。
一気にロサンゼルスで決着もあるかと思いきや……
1勝1敗で迎えた第3戦は、皆さんご存知のとおり、歴史的な延長18回という死闘になりました。フレディ・フリーマン選手のサヨナラ弾で勝利を収めたときには、この勝ちはドジャースにとって非常に大きいと思いました。長丁場の試合をものにして、雰囲気は最高潮。勢いがついて、このまま一気にロサンゼルスでドジャースが決着をつける可能性もけっこうある、と私は見ていました。
ところが、です。第4戦、第5戦とブルージェイズが会心のゲーム運びで連勝して、逆に王手をかけられてしまいました。後づけになってしまって不明を恥じるところですが、やはりこの延長18回の戦いが、実はブルージェイズよりもドジャースに影響を与えていたのかなと。
延長18回はドジャースにとっては「坂道」だった
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というのは、これはある程度の想像と、私自身の経験から類推しているだけですが、この延長18回という道のりは、ブルージェイズにとっては普通の長い道だったのに対して、ドジャースにとっては実は上りの坂道だった気がするんです。
