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崖っぷちドジャース「鍵は日本人3選手と、あの“レジェンド”」NHK解説者・小早川毅彦氏が第6戦のチーム結束へ提言する「逆襲への秘策」は?
posted2025/10/31 11:09
大谷が第4戦に先発し力投するも、ドジャースは手痛い敗戦。小早川氏がその戦いぶりへの疑問と、崖っぷちの第6戦への策を提言する
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小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
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Getty Images
ドジャース対ブルージェイズのワールドシリーズ、ドジャースは第3戦で延長18回の死闘を制したものの、それなりの代償も払うことになったのかな、と見えたのが第4戦、第5戦の連敗でした。ここでは、この2試合のポイントを振り返ってから、2勝3敗と土俵際に追い詰められたドジャースの第6戦を展望してみましょう。
大谷、スネルの出来は悪くなかった
この2戦は、かなり似通った展開でした。第4戦の先発大谷翔平投手、第5戦の先発ブレイク・スネル投手とも、リードされながらも6回までは失点を最小限に抑えていたものの、7回にランナーを出したところで継投に入ると、リリーフ陣がブルージェイズ打線の勢いに飲み込まれてダメ押しされてしまう、というパターンです。
両先発投手とも、出来は悪くはなかったんです。私からすると、どちらの試合も継投のタイミングがどうだったのかな、と。第4戦でいえば、大谷投手は1-2の最小得点差で迎えた7回にノーアウトから連打されて二、三塁になったところで、左のアンソニー・バンダ投手にスイッチしました。しかしバンダ投手が打たれ、さらに代わったブレイク・トライネン投手も連打を浴びて決定的な4点を失ってしまいました。
打たれたとはいえバンダは責められない?
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この場面、バンダ投手の内容がそう悪かったわけではないんです。しかし、出ていった状況がさすがに厳しかったですね。バンダ投手は第1戦でもアディソン・バージャー選手に代打満塁ホームランを浴びてしまいましたが、ちょっと投入されるところが厳しすぎて、致し方ないという感じがします。

