テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
真美子夫人と愛娘はもちろん…大谷翔平が語った「ドジャース裏方への感謝」「山本由伸はエース」「カーショウとの日々」こそ素直な気持ち
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byGene Wang-Capture At Media/Getty Images
posted2025/10/02 06:01
大谷翔平は地区優勝後のシャンパンファイトで、山本由伸や裏方の人々の貢献度と感謝を口にした
メジャーで最も注目され、二刀流調整で多忙で、メディア対応やファンサービスの時間も限られ、孤独になりやすい。そんな大谷を支えたのが“裏方”だった。
タブレット端末でデータを見ながら練習もサポートするウィル・アイアトン通訳、治療を担当する中島陽介アシスタントアスレチックトレーナー、大谷の取材の仕切りを担当するフアン・ドラド広報ら、ファイト中にシャンパンの“水たまり”にダイブしていた裏方のサポートなくして、大谷が集中して野球に取り組めなかったことは容易に想像できる。
最後に6回無失点で優勝投手となった山本に関しても質問を投げかけ、囲み取材は締めくくられた。
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「由伸に関しては1年間、ローテーションを実質1人だけ守ってフルシーズン投げてくれた。チームのエースだと思っていますし、みんなそういう期待の中でああやっていい投球をしてくれたのはポストシーズンにいくにあたってもチームとして喜ばしいことだと思うので。素晴らしいシーズンだったと思います」
大谷自身も先発投手だが、山本を“チームのエース”と語ったことが、今の素直な気持ちを表していて、何だかうれしかった。
残り4回のシャンパンファイトを
ドジャースは今年のポストシーズン、昨年は戦う必要がなかったワイルドカードシリーズ(WCS)からのスタートとなる。果たして“吉兆のレインコート”となるか。WCS、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、そしてWS……歓喜に沸くシャンパンファイトを残り4回、見てみたい。〈つづく〉

