テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「苦しいと思うけど…」大谷翔平は“勝ちを消されても”崩壊リリーフ陣をかばった「調整モードは終わった、と」ロバーツ監督の一言に報道陣騒然

posted2025/10/02 06:00

 
「苦しいと思うけど…」大谷翔平は“勝ちを消されても”崩壊リリーフ陣をかばった「調整モードは終わった、と」ロバーツ監督の一言に報道陣騒然<Number Web> photograph by Naoyuki Yanagihara

6回無失点の好投も“勝ち星が消された”形となった大谷翔平だが、試合後の会見ではリリーフ陣をかばった

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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ワールドシリーズ連覇に向けて、勝負の秋を迎えた大谷翔平とロサンゼルス・ドジャース。地区優勝を果たした中で、不調のリリーフ陣や好投を続けたエース山本由伸に対して、大谷が語った思いとは。〈NumberWebレポート:随時配信〉

《9月23日 ダイヤモンドバックス戦(チェース・フィールド)●4-5》
《9月24日 ダイヤモンドバックス戦(チェース・フィールド)◯5-4》
《9月25日 ダイヤモンドバックス戦(チェース・フィールド)◯8-0》

敵地名物「プールショット」に期待せずにいられなかった

 日本ハム時代から大谷翔平を追いかけ、スポニチのメジャー担当8年目を迎える私にとって、メジャー30球団の本拠地でまだ訪れたことがない球場が3つあった。レッズのグレートアメリカン・ボールパーク、パイレーツのPNCパーク、そして今回初めて訪れることになったダイヤモンドバックスのチェース・フィールドだった。

 このチェース・フィールドが位置するアリゾナ州フェニックスには、2016年の日本ハムのアリゾナキャンプ以来、コロナ禍翌年の2021年を除いて毎年取材で訪れていたが、なぜか日程上、チェース・フィールドでの試合は縁がなかった。

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 初めて降り立った“9月のアリゾナ”。連日日中は最高気温41度を計測し、砂漠地帯特有の乾燥気候とはいえ暑さは想像の遥か上を超えた。さらに日差しは厳しく屋外は真っ正面を向いて歩けないほどだった。

 9月23日。汗だくで到着したチェース・フィールドはもちろん開閉式ドーム球場だ。空調が完備され、少し肌寒いほどだったが、選手たちはどう感じているのだろうか。1998年開場とあって決して新しい球場ではなく、やや薄暗ささえ感じた。早速、練習前にチェース・フィールド名物の右中間の「プールスイート」を見学。ジャグジーもあり、ここから見るグラウンドの景色は壮観だった。

 今季の大谷はジャイアンツの本拠地オラクル・パークで右翼席後方のマッコビー湾に飛び込む「スプラッシュヒット」、ロイヤルズの本拠地カウフマンスタジアムの外野席一帯に広がる噴水に飛び込む「噴水弾」を放っているだけに、今回も通称「プールショット」に期待せずにはいられなかった。

ロバーツ監督の一言に報道陣が“騒然”

 この日は大谷にとってメジャー100試合目の登板、かつレギュラーシーズン最終登板。大谷にとって自身初のポストシーズン登板に向けた最終チェックとなる一戦だった。試合前、デーブ・ロバーツ監督は「もちろん試合を見て、どう進むかを判断しなきゃいけないけど、順調なら6イニングを目安に考えている」と断言。ここまで今季は5回が最長イニングだった。

 さらに、こうも説明した。

【次ページ】 崩壊リリーフ陣…かばった大谷の言葉

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