「軸はエンドウ、クボ、ミトマなのだから」米国戦を辛口採点・日本通ブラジル人記者のW杯メンバー予想「秘密兵器は20歳FWコンビだ」 

「GK大迫敬介の再三のファインセーブがなければ、0－3、0－4で負けていておかしくなかった。2点差の敗戦で済んだのは、日本にとって幸運だった」

――この試合、そして今回のアメリカ遠征の収穫は？

「監督も選手も、アジアとW杯常連国とのレベルの差を痛切に感じたはず。来年のW杯の開催国で、移動を挟んで厳しい日程の中で2試合をこなせたことがほぼ唯一の収穫だったんじゃないかな」

ADVERTISEMENT

――この敗戦をどれくらい深刻に受け止めるべきだと思いますか？

「厳しい条件でのアウェーゲームで、なおかつBチームがプレーしたわけだから、特に深刻に考える必要はないと思う。それよりもっと重大だと思うのは、攻撃の主力である三笘、伊東らが精彩を欠き、得点はおろか決定機すらほとんど作れなかったことだね」

ナガトモは選手だと…でもリーダーとしては

――メキシコ戦とアメリカ戦の前半は3-4-3で、アメリカ戦の後半は主として4-2-3-1でプレーした。どちらを主要フォーメーションにするべきだと思いますか？

「4-2-3-1は、もちろん準備しておくべきだ。でも、3-4-3はウイングバックの選手の選択によって攻撃的にも守備的にもプレーできるから、3-4-3主体でいいと思う」

――長友はアメリカ戦の前半だけプレーしたわけですが、失点にからんでしまった。彼はこのチームに必要だと思いますか？

アメリカ戦、失点を喫して悔しがる長友　©JIJI PRESS

「長友には非常に失礼だけど、選手としてはもはや日本代表に入れるレベルにはない。しかし、チームリーダーの1人として、また自身の豊富な国際経験を他の選手に伝える存在として、26人のメンバーに入れる価値はあると思う」

オオサコは7.5点。負けたけどMOMだ

――それでは、出場した選手全員と監督を10点満点で採点してください。まずはGK大迫から。

「後半、守備が崩壊した日本を一人で救った。7.5点。アメリカ選手を含めても、この試合のMOMだと思う」

――何と、7.5点！ 2点差で負けたチームのGKがMOMということは、いかに守備が崩れていたか、ということですね。CBは？

「全員、辛めの低い点数を付けざるをえない。関根はCBが本職ではないとはいえ、余りにもミスが多かった。アメリカの2点目では、バログンの突破に対して無力だった。4.5点。荒木は空中戦とシュートブロックで健闘したが、多少のミスもあったから5.5点。長友は攻撃面では良いクロスを入れたが、守備ではかなりやられた。5.5点。後半、右サイドバックの位置に入った菅原由勢は精度の高いクロスを送ったが、パスミスもあった。5.5点」

――ボランチとウイングバックは？

【次ページ】　ケガ人が戦線復帰できたとして…W杯メンバーは？（フォーメーション図あり）