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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「軸はエンドウ、クボ、ミトマなのだから」米国戦を辛口採点・日本通ブラジル人記者のW杯メンバー予想「秘密兵器は20歳FWコンビだ」
posted2025/09/13 11:15
W杯アジア予選メンバーがべースとなるとみられる中で、本大会へ日本代表サプライズ招集される選手は現れるだろうか
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto
CBセキネ、左SBセコ…首を傾げたよ
――日本代表は現地時間9日に行われたアメリカ戦、0-2で敗戦しました。「良くなかった」という前半の出来を具体的にどう見ましたか。
「攻撃が機能せず、守備も甘い。30分に先制された場面では、望月ヘンリー海輝がサイドで突破を許し、長友が目の前の選手のシュートをブロックはおろか邪魔をすることすらできなかった」
――その5分後には、日本が決定機を迎えた。敵陣で相手CBのパスを鈴木唯人がカットし、ゴール前へ走り込んだ伊東純也へ絶妙のパス。伊東がスライディングシュートをしたが、GKの正面を突いた。
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「この試合で日本が作った唯一の決定機だった。ただし、それは日本が意図して作り出したのではなく、アメリカ選手のミスから生まれた。90分間を通じて、日本の攻撃がいかに機能しなかったかを象徴している」
――後半、日本は長友佑都の代わりに瀬古歩夢を投入。フォーメーションを3バックから4バックヘ変更し、最終ラインを右から望月、関根大輝、荒木隼人、瀬古としました。
「この選手の配置には首を傾げた。本来は右サイドバックの関根にCBとして、本職がCBの瀬古に左サイドバックとしてプレーすることを求めたのだからね」
重大なのは、ほぼ決定機すら作れなかったこと
――今回の遠征メンバーで、左サイドバックができるのは長友だけ。その長友が、捻挫もあって前半だけで退いていた。
「もし4バックを試すのであれば、本職が左サイドバックの選手をもう1人、メンバーに入れておくべきだった。関根も瀬古も、とても窮屈そうにプレーしていた」
――後半19分に失点したシーンでは、佐野海舟がMFプリシッチに縦への突破を許し、瀬古がCFバログンに振り切られてシュートを許した。
「これは日本の守備陣全体のミスだったね」
――その後、日本は反撃するどころか、アメリカにほぼ一方的に攻められた。

