《サッカー日本代表vsメキシコ予想スタメン》69億円級MF佐野海舟と遠藤航を取材記者が推すワケ「デュエル専門だけでなく攻撃力も…」 

「現状で満足しているわけではなくて。『クローザー』としての遠藤プラス『スタメンで出たときも堂々とやるよね』みたいなことを新シーズンから示していければ、何も問題ないと思う。今の監督であれば、いろいろなポジションも今後やって可能性も高くなると思うので」

　クローザーとしての役割が多くなっているからといって、フィニッシュに絡む仕事ができなくなる。そんなことはあり得ないと誰よりも信じているのは遠藤自身のはずだ。

　そんな遠藤はキャプテンとして、試合前に理想として掲げていた展開にならない――相手に長時間ボールを保持される時――にどうすべきか、こう話す。

©Kiichi Matsumoto

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「当たり前ですけど全部が全部、自分たちが主導権を握れるような展開にはならないと思うので。まず、その（心と頭の）準備をしておく。その中で、自分たちがどうアクションをしていけるのか。どうしても守備ブロックを引くだけになってしまうことがあると思いますけど、そのタイミングで、前からもう1回プレッシャーをかけられるシチュエーションを作れるか。最終予選でそういう状況はあまりなかったですけど、その辺はオプションとして（準備して）ありますよ」

予想スタメン…鎌田や三笘はベンチ、誰が先発？

　そう考えると、今回のスタメンも見えてくる。

　鎌田大地は「無理してでも代表に来たい」という熱い想いを持って合流したが、痛みなどの影響は残っている状態とのことで、ベンチからのスタートになりそうだ。2シャドーには、森保一監督が守備のプレス強度で最も信頼しているであろう南野拓実と久保建英――イマノル前監督のもと、ヨーロッパトップクラスのハイプレス強度を誇る戦いをレアル・ソシエダで経験してきた――が入るだろう。そして、左ウイングバックには、合宿の最初の2日間では別メニュー調整を強いられていた三笘薫ではなく、守備時にも良さをいかんなく発揮できる前田大然が起用されるのではないだろうか。

ミムラ氏の予想するメキシコ戦スタメン

　いずれにしても、メキシコ戦のテーマは「主導権を握ること」。そして、そのために、ボールを保持することではなく、ボールを相手に持たれていても「ゴールへの道筋は見えています」と思えるような準備をする必要がある。

　そして、そのときには相手がボールを持っている状況を“チャンス”に変えられる遠藤と佐野がキーマンとなるのだ。〈第1回、予想スタメン図へつづく〉