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核心にシュートを!BACK NUMBER
楽観的すぎた日本代表ブラジルW杯の屈辱…長友佑都が語った教訓に堂安律「佑都くんの存在は大きい」メキシコ戦キーマンは遠藤航と佐野海舟では
posted2025/09/06 17:29
強者のマインドで挑みながら、1勝もできなかったブラジルW杯。長友佑都の経験談は現日本代表・堂安律らの心に響いている
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Takuya Sugiyama/JMPA
もし、メキシコにボールを持たれたら?
〈この状況からでもゴールへの道筋は見えています〉
相手にボールを持たれている時、日本代表の選手がそう思えるかどうかがメキシコ戦の大事なポイントになる。
そもそも、今回の試合のテーマは「主導権を握ること」である。
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では、「主導権を握る」とはどういうことか。
イメージしやすいのは、カタールW杯で日本が敗れたクロアチアのような戦い方を見せることだ。ボールを自分たちで持ちながら戦う時もあれば、ボールを相手に“持たせながら”戦う時もある。いずれにしても、結局は試合に勝つというようなチームだ。
日本時間の9月7日に行なわれるメキシコ戦。もちろん、日本代表が常にボールを保持して、相手の守備の穴をじっくり探していくようなサッカーができればそれでよい。
しかし――。
メキシコにボールを持たれる展開が長く続くかもしれない。
そうなった時に焦らず、「相手にボールを持たれている時間帯が長い試合で、ゴールを狙うにはどうしたらいいか」を落ち着いて考えられるかどうかがキーになる。
新天地フランクフルトでの公式戦3試合で、4ゴール1アシストと快調な滑り出しを見せている堂安律は言う。
「メキシコ戦が終わって分析ミーティングになったときに、『ボールを持てなかったじゃん!』と言うのではなくて。『ボールを持てなかったら、どういう選択肢があるのか』を試行錯誤することが必要だと思う」
長友が堂安らに伝える“ブラジルW杯の屈辱”
その上で、自分たちの目標について、日本代表の10番は、強調する。
「(目標は)勝つことなので。ボールを持つことではないのでね。そんな中で1つ大きいのは、(長友)佑都くんがブラジルW杯を経験しているのが大きくて。当時のことを今の選手たちに伝えてくれています。そういう意味でやはり彼の存在は大きい」
長友がチームに伝えているのは、簡単に言うと以下のような話だ。

