阿部監督の“懲罰交代”事件「懲罰は書きすぎだ」元巨人ピッチャーが疑問視…「阿部監督だけ、かわいそうだ」「日本ハム新庄監督も容赦ない」 

「オレが1年生のとき、みんな追い出されすぎて、残った同期3人だけで薪割りして風呂を沸かして食事を用意するハメになって、てんてこまいでした。でもおかげでオレは、フォアボールを出さない投手になったよ。今年の春のリーグ戦の明治はフォアボールを出しまくってましたから、昔ならみんな寮にいられないね。さっきプロの二軍の話をしたけど、アマチュアの学生も、知らないからできないだけで、教えればどんどん上手くなるということがあるんです。だから、厳しい指導を一概には否定できないんじゃないかな」

「ミスを続ければクビになる世界」

　選手がミスをすれば交代させる。阿部監督は「ミスが出たら負ける」とその“事件”があった試合後にコメントしているが、武田氏もこの言葉に同意する。

「野球はミスした方が負けるんですよ。監督はチームが勝てなかったらクビになる。だから、選手がミスをしたら怒るんです。選手だってミスを続ければ自分の給料に跳ね返るし、いずれクビになる。みんな、それが分かってないですよね。いまは、ミスをしたら怒られる、責任を取らされるっていう普通のことが、普通ではなくなっているのかな」

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　阿部監督の采配は、今の時代においては異質に見えるのかもしれない。しかし、武田氏が語るように、それはプロの世界では「当たり前」のことであり、勝利という唯一無二の目標のために、監督が負うべき責任の表れだろう。

＜藤浪への苦言編へ続く＞