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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
豪州戦「8カ月前と同じ」日本代表の問題点修正に猛アピールした“新戦力”を超詳細分析! 「森保監督の求める対応力」を見せたのは“あのCB”
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/20 17:01
ボール運び、縦パス供給など積極的なプレーを見せ、E-1選手権でも活躍が期待される鈴木淳之介
インドネシア戦翌日、北中米大会開幕までちょうど1年となるタイミングでイベントに出席した森保監督は取材に応じ、こんな言葉を残した。
「オプションで持てるようにと考えたときに、4バックで今後戦うなら、またサイドバックの強くて推進力のある選手が必要になってくると思う。それは一つの強化ポイントとして挙げられると思います。(9月以降は4バック?)できれば、試していきたい。きのうも相手の出方によってはやっていくと考えて、3バックで戦う中で、システム上の表現をすると3−4−2−1でやっているところで、途中で航が1ボランチになって海舟と(佐野)航大がシャドーになって3−1−4−2になった。
(相手の)クライファート監督がプレーオフに向けて本来4バックでやりたい方なのかというのがあって、準備はしていました。われわれも以前は(4バックを)やっていたし、またオプションで持てるように実戦の中でトライしていきたい。いつやるかというのは、まだはっきりとないですけど、常に考えています」
勝利の確率を上げるための「対応力」
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「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けなし」という有名な勝負の極意がある。7月のE−1選手権、9月のアメリカ遠征。10月、11月のキリンチャレンジカップ。そして来年3月のテストマッチ。活動機会は決して多くないが、森保監督は不思議の負けをなくすのはもちろん、不思議の勝ちもなくすべく、すなわち勝利の確率を上げるために、そのすべての機会で仕込み作業を続けていく。
すべてはカタール大会で必要性を痛感した対応力を、チームとして身につけるため。ここから1年の取り組みが、極めて重要になる。
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