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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「まるでMF」21歳“あのCB”が食い込む可能性も? W杯まであと1年…日本代表ポジション別“最新序列”を読み解く「アピールに成功したのは…」
posted2025/06/17 11:02

6月の2試合で多くの新戦力を試したサッカー日本代表の森保一監督。アピールに成功した選手は……?
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
新戦力の評価が難しかった6月シリーズ
不在の存在感、とでも言えばいいだろうか。
オーストラリア、インドネシアと対戦した日本代表の6月シリーズは、国際Aマッチ出場の少ない選手、初招集の選手がチームの大半を占めた。必然的に新戦力へ目が向けられることとなり、「アピールに成功したのは誰か」という論点が立ち上がった。
ただ、こちらの思惑どおりにいかないところはある。
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日本をホームに迎えたオーストラリアは、意外なほど慎重な試合運びをしてきた。日本の選手たちがインターナショナルレベルのプレー強度で連続して守備をする、といった局面は訪れなかった。
インドネシアは明らかに格下だった。オーストラリア戦にもまして、ディフェンスの局面でかかるストレスは少なかった。彼我の力関係を考えると、どちらの試合についても個々の評価は慎重にならざるを得ない。
そうはいっても、ピッチ上に残した爪痕がまるで意味を持たない、というわけではない。今後も継続してテストしていきたい、と思わせる選手はいた。
鈴木彩艶の最高位は揺るがないが…注目は「残り2枠」
GKは最終予選のレギュラーだった鈴木彩艶が控えにまわり、オーストラリア戦で谷晃生が、インドネシア戦では大迫敬介が先発で起用された。ふたりとも守備機会は限られ、アピールする場面はなかった。セリエAのパルマで充実のシーズンを過ごした22歳が、ファーストチョイスとなる序列に変化はない。
【GK短評】
鈴木の序列最高位は揺るがず、注目は2人目、3人目を巡る争い。昨夏のパリ五輪で好守を披露した小久保玲央ブライアン、同じくパリ五輪代表で今夏の欧州移籍が濃厚な野澤大志ブランドンが、東京五輪代表コンビの谷と大迫の牙城を崩せるか、だ。