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「モリタの愛娘を仲良し得点王が抱き上げて」「愛称は“ツバサ”だ」日本代表MFがポルトガル名門で愛され2冠に貢献…守田英正の来季去就は?

posted2025/06/21 17:01

 
「モリタの愛娘を仲良し得点王が抱き上げて」「愛称は“ツバサ”だ」日本代表MFがポルトガル名門で愛され2冠に貢献…守田英正の来季去就は?<Number Web> photograph by Masashi Hara/Getty Images

2024年アジア杯でゴールを決めた後の守田英正。じつはこのパフォーマンスはスポルティングで仲良しの同僚FWに向けられたものだった

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フランシスコ・セベ

フランシスコ・セベ Francisco Sebe(O Jogo)

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1年後に北中米W杯を控える中、サッカー日本代表の主力はどんな進路を取るのか? 各国番記者・情報筋がシーズン採点とともに“移籍の噂”の信憑性を本音で記す。〈翻訳・構成:井川洋一:NumberWebレポート/全2回。第2回、三笘編、久保編、遠藤編へつづく〉

ファンはモリタを“ツバサ”と呼んでいる

 控えめながら、滲み出るカリスマ──。

 スポルティングCPの守田英正は、ファンに愛され、チームメイトやコーチ陣には一目置かれる存在だ。試合ではピッチの中央でチームの進むべき方向を示す羅針盤となり、セントラルMFに求められる動きを間断なく続ける。2024-25シーズンはしつこい負傷に悩まされ、リスボンでの3シーズンで出場した試合数がもっとも少なかったが、それでも背番号5をまとう日本代表MFが、ポルトガルのビッグ3のひとつが達成した成功──リーグ連覇と23年ぶりの国内2冠──に、大きく貢献したのは間違いない。

「どの選手が優れているかは、自分にとってどうでもいい。どのチームが強いのか、それが重要だ。おめでとう、スポルティングCP。2冠達成!」

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 ベンフィカとの国内カップ決勝を制した後、守田は自身のSNSにポルトガル語でそう投稿した。この記述からもわかるように、現在30歳のMFは自他共に認めるチームプレーヤーだ。卓越したスキルを備えていても、それをひけらかすようなプレーはせず、常に全体のことを考えて行動する。だからこそ、今シーズン中に仕えた3人の監督全員から信頼されていたのだろう。その印象はスタンドや外から見つめるファンにも共有されており、一部のサポーターは親しみを込めて“ツバサ”というニックネームで呼んでいる(もちろん、日本のサッカー漫画『キャプテン翼』をもじって)。

 実際、リーグ優勝を決めた最終節のヴィトーリア・ギマラエス戦では、出場停止の主将モアテン・ユルマンの穴を埋めて2-0の勝利に寄与。翌週のカップ戦決勝では痛みを堪えて途中出場し、そこからチームは終盤に同点に追いつき、延長戦で2点を奪って3-1の勝利を収めている。

リーグ開幕11連勝、CLではマンC撃破に貢献

 振り返ると、守田はシーズン序盤戦から高く安定したパフォーマンスを見せていた。

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