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核心にシュートを!BACK NUMBER
日本代表のW杯スタメン予想「膝スラやな!」仲良し久保建英&鎌田大地に「今では信じられんわ」ドイツで開眼25歳の3トップを推したい
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/16 17:03
インドネシア戦では久保建英、鎌田大地、町野修斗が好連係を見せたが……1年後のW杯スタメンはどうなる?
「自分は代表の中では身長もあって(*185cm)、周りを活かすプレーも好きです。なので代表で戦うなら、そこ(*センターフォワード)かなと思っているからです」
そして、以下のように強調することを忘れなかった。
「そこが一番、点を獲れるので」
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町野は不器用な一面もあり、ムードメーカーでもあり、いじられキャラでもある。しかしFWらしいエゴイズムも秘めている。例えば今季のブンデスリーガではチーム得点王となる11ゴールをマークしたが、そのうち2ゴールはキッカーを任されたPKによるものだった。では、何故PKキッカーとなったのか。それは、キールの監督にこう主張したからだ。
「僕はプロになってから、一度もPKを外したことがありません」
謙虚さとエゴイズム。周囲を活かすプレーと力強くシュートへ持っていく姿勢。
ともすれば別々のストライカーに備わっている資質を兼備するのが、町野である。事実、インドネシア戦で、チーム最多4本のシュートを打っていたのは彼だった。
前は押し負けてたことも…今では信じられんわ
カタールW杯期間中、遠藤航が町野(当時は湘南ベルマーレ所属)に向かってヨーロッパでプレーすることで得られるものの大きさを説き続けたのは有名な話だ。鎌田は、遠藤の話を引き合いに出し、町野とこんな笑い話をするという。
「Jリーグにいた頃はヨーロッパのチームとやるときに、押し負けたり、キープできなかったことがあったもんな。今では信じられんわ」
北中米W杯に向けて遅れてきたストライカーは今、開眼して欠かせない選手になろうとしている。
W杯メンバーを考える際の驚きは中村敬斗のベンチだった
では、北中米W杯のメンバー構成を考えたときに、インドネシア戦でサプライズはなかったのか。
一つだけ、驚きがあった。
それはオーストラリア戦に続き、中村敬斗の名前がスタメンになかったこと。そこに森保監督の今後のプランが窺える。
森保監督が挙げた6月シリーズのメンバー選考基準を確認しよう(*代表経験がない、もしくは極端に少ない選手を除く)。
(1)今シーズンの所属クラブでのプレータイムが短い選手
(2)コンスタントに代表に入っていながら、これまで先発の少なかった選手
中村はスタッド・ランスの絶対的レギュラーとして、今季11ゴールをマークした。だから(1)にはあてはまらない。そしてW杯アジア最終予選で先発したのは2試合だけだから、(2)には該当する。公開された範囲での練習を見ている限り、中村のパフォーマンスやコンディションが著しく悪かったとは思えないし、彼の態度に問題があったようにも見えない。
にもかかわらず中村が2試合ともベンチスタートだったのは、各試合に明確なテーマがあったということだろう。

