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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「今の代表は全員が本田圭佑さんみたいな集団」浅野拓磨が見る“世界との距離”は縮まったか「でも、やりますよ。次のW杯も行くつもりです」
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2025/06/11 17:01
前回カタールW杯では特大のインパクトを残した浅野拓磨は日本代表の現状をどう見ているのか
——それによって、できる人のレベルに全体が追いついていく、という効果は見込めそうですね。
その違いが、一瞬の結果につながっていくんですよね。僕は日本人のメンタルで育ってきたし、できない選手に合わせてチームがひとつになって勝つ、ということも経験しました。それが自分の良さだと思いながらやってきましたけど、ヨーロッパへ行ってからは自分の弱みでした。
次のW杯にも行くつもりです
——それは……ホントに難しいところですね。けれど、そういう違いを実感として知る選手は増えているのでしょうし、久保建英選手のように幼少期をヨーロッパで過ごす選手も出てきています。日本人選手のメンタリティが変わってきているのは間違いないのでは?
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そんな感じはしますね。メンタルの部分も成長しているし、それ以外のところもすごく成長していると感じます。僕が代表に入ったばかりの頃は、本田圭佑さんみたいな選手が異質な存在でした。いまはもう、全員が本田さんみたいだから、チームとして見たら異質じゃないんですよね。日本人としてはみんな異質で、それを異質と思わない環境になっているからこそ、強い集団になっています。
——そのチームで、どうやって存在感を発揮していくか。簡単ではないですが、やり甲斐のあるチャレンジですね。
やりますよ。次のワールドカップも行くつもりですから。
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浅野が所属するRCDマジョルカは、マジョルカ島発のシューズブランド「CAMPER(カンペール)」が展開するエクスクルーシブライン「CAMPERLAB(カンペールラボ)」とのパートナーシップを今年1月にスタートさせた。この日着用していたセットアップもカンペールラボのもので、浅野のお気に入りのひとつ。「マジョルカでもこれを着て撮影しました」とのことだ。
「僕が日本人としてマジョルカへ行って、カンペールの商品に触れて、日本でも人気なブランドになるっていうようなつながりは、素晴らしいなと思います。どれもカッコいいし、服は着やすくて、靴は履きやすい。足にもいいですし、アスリートにもすごくいいブランドじゃないかなと思います」
マジョルカ島発のブランドと歩調を合わせるように、浅野の活躍の舞台もワールドワイドへ拡がっていく。
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