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「基本は(来季も)リバプールです」遠藤航はプレミア連覇へ不可欠…英国人記者が聞いた「ワタはエゴと無縁」「模範的リーダー」仲間からの評判
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ジョン・ブルーウィンJohn Brewin
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/06/12 17:00
インドネシア戦での遠藤航。試合後には“リバプール残留”を基本線として語っていた
「(若手の多いチームには)彼らの模範となるようなリーダーが数人必要となる。間違いなく、ワタはそのうちの1人だ。彼がチームにいてくれて、本当に助かっているし、個人的には嬉しかった。まだあと1、2年は、ここにいてほしい」
世界最高のセンターバックのひとりにそう言われて、遠藤はどう感じているだろうか。彼の未来は定かではないが、この2シーズンでイングランド屈指の名門クラブ、リバプールに確かな足跡を残したのは確かだ。
エンドウの今季採点は控え中心でも7.0だ
あるいは昨夏に、クラブが獲得したがっていたレアル・ソシエダのマルティン・スビメンディを迎えていれば、遠藤のリバプールでの2年目そのものがなかったかもしれない。その移籍が実現していれば、さすがに中盤が人員過多となり、序列の低い遠藤が放出されていた可能性はある。
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だがスビメンディはスペインに留まり、遠藤は出番を減らしながらも、世界でもっとも競争の激しい国内リーグのタイトルを獲得するに至った。
「リバプールでプレーするのが夢でした」と遠藤本人は入団時に自身のSNSに綴った。「出番が来ても来なくても、このクラブのために常にベストを尽くします」
まさにその通りに過ごした2年間で、遠藤は評価を確かなものとした。そして出場機会が減った2シーズン目に、リーグ優勝の栄光に浴すことができたのも、まさにそうした姿勢の賜物だ。
2024-25シーズンの遠藤の評点は、10点満点で7.0としたい。
インドネシア戦後「基本はリバプール」と語っていたが
プレミア制覇に貢献した遠藤は、移籍の可能性について報じられている。ただしW杯アジア最終予選インドネシア戦後の取材ではこのように語っていたという。
「何にも変わってないですね。もちろん移籍期間がまだ全然あるので、別にオファーがあれば考えますけど、基本的には(来季も)リバプールです」
ではプレミア連覇を狙う来季に向けたリバプールの補強動向、シーズン中に本人と指揮官が口にしていた今後についてはどんなものなのか――。〈つづく〉

