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”30歳で21億円超の値札”日本代表MFは移籍濃厚か「リーズならタナカアオと再び」「最後のプレミア挑戦を逃すとは」ポルトガル人記者の守田英正評
posted2025/06/21 17:02

2月、CLドルトムント戦での守田英正。日本代表MFに待つ未来はポルトガル名門残留か、それとも他リーグへのステップアップか
text by

フランシスコ・セベ Francisco Sebe(O Jogo)
photograph by
Kiichi Matsumoto
30歳ながら守田の市場価値は“21億円超”
ポルトガルのビッグ3のひとつ、スポルティングで3シーズンに渡って主力として活躍してきた守田英正は、国内外のクラブから注目を集めている。なかでも、来季からプレミアリーグに昇格するリーズ・ユナイテッドや、ポルトガルに太いコネクションを持つウォルバーハンプトン・ワンダラーズといったイングランド勢が、ライオンズの背番号5に強い関心を示しているようだ。
守田がクラブと結んでいる現行契約は、2026年6月30日に満了する。もし来シーズンも残留することになれば、彼は来年1月から他クラブと交渉でき、フリーで移籍できるようになる。
本稿執筆時点で、5月に30歳になった日本代表MFの評価額は、1300万ユーロ(約21億7100万円。移籍専門サイト『トランスファーマルクト』より)。無料での放出を避けたいクラブとしては、今夏に換金することを考えているはずだ。
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ポルトガルのクラブは──ビッグ3であろうと──毎年オフシーズンになると、主力の放出に迫られる。財政的に常に綱渡りをしているようなクラブが多く、ファンにも運営のためには仕方ないことだと捉えられている。少なくとも1000万ユーロ以上であれば、スポルティングは守田を放出するだろう。ポルトガルでは、そう見られている。
守田はこれまでにたびたびスポルティングへの親愛を語っているが、年齢を考慮すれば、プレミアリーグに挑戦するチャンスはこれが最後かもしれない。世界最高と評される国内リーグでプレーするのは、フットボーラーの誰にとっても魅力的だろう。
監督は「モリタが移籍するとは…」と話したワケ
この3シーズンの守田を見るかぎり、プレミアリーグでも十分に通用すると思える。年齢的にはベテランの域に入ったとはいえ、コンディションさえ整えば、まだまだフィットネスは高いレベルにあるし、優れたスキルは磨き続けられている。プレミアリーグのスピードとフィジカルに面食らう選手は少なくないが、知性と順応性に長けた守田なら、そこまで苦にしないのではないだろうか。
ただし現場の監督は、できるかぎり守田を手元に置いておきたいようだ。