サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「ミトマ…美しいタッチだ」145億円オファー拒否も納得の“伝説ゴール”三笘薫プレミア2ケタ得点に英国人記者・識者が「ホレボレ」
posted2025/06/17 17:30

ブライトンの左の攻撃を担った三笘薫。プレミア屈指のサイドアタッカーの24-25シーズンを英国人記者はどう見たか
text by

エド・アーロンズEd Aarons / The Guardian
photograph by
Kiichi Matsumoto
「実に美しい」スーパーゴール
バレンタインデーのチェルシー戦で三笘薫が“あのゴール”を決めた時、チームメイトのダニー・ウェルベックは次のように感嘆した。
「信じられないようなファーストタッチだったね。ただ彼は、いつもあのような難しいボールをスムーズにトラップする動きを、何度も何度も練習している。実に美しい一連の流れだった」
凍えるような2月の夜に本拠地アメックス・スタジアムで行われたプレミアリーグの一戦で、現在28歳の日本代表ウイングは見事なゴールをマークした。読者の方も観たかもしれないが、三笘は背面から落ちてきたGKバルト・フェルブルッヘンのロングフィードを、走りながら右足で完璧に収め、次のふたつのタッチでトレヴォ・チャロバーをかわし、精確なフィニッシュでGKフィリップ・ヨルゲンセンを破ったのだ。
ADVERTISEMENT
「我々はすごいシーンを目撃した!」
こう興奮気味に伝えたのは、かつてリバプールやイングランド代表でDFとして活躍し、現在は『スカイ・スポーツ』で解説者を務めるジェイミー・キャラガーだ。
「三笘の動きには、惚れ惚れするよ。あのファーストタッチは、今季のプレミアリーグで見た中で最高の部類に入る。フィニッシュもよかったね」
ミトマは体の動かし方に関する理解を深めた
この得点はその後、BBCの『マッチ・オブ・ザ・デイ』などに今季のベストゴールに選出されている。これを含め、三笘は2024-25シーズンのリーグ戦で10度ネットを揺らし(全公式戦では11得点)、自身の最高記録を更新。37節リバプール戦では65分に投入され、その4分後に貴重な同点ゴールをボレーシュートで決め、チームの逆転に繋げると共に、初のシーズン2桁得点を達成した。試合後、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのファビアン・ヒュルツェラー監督は次のように語った。