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プロ野球PRESSBACK NUMBER
高津監督のタメ息「先発ピッチャーがいない…」最下位ヤクルト、NHK解説者が心配する奥川恭伸の“異変”「こんなフォームだったっけ?」
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph byJIJI PRESS
posted2025/05/09 18:28
今季5試合に先発し、0勝3敗と苦しむヤクルト奥川恭伸(24歳)
「ヤクルトのキャンプを見に行ったとき、髙津臣吾監督が『先発ピッチャーがいない』って嘆いていました。今年の開幕投手を務めて、エースの働きを期待されている奥川恭伸も、5先発で0勝3敗(防御率5.61)。勝てないんだよね。登録抹消されて、また上がって投げて打たれて……という状態が続く。奥川が頑張らないとヤクルトの浮上はないでしょうね」
2020年にドラフト1位で入団し、活躍を期待されていた奥川だが、2022年に右足と右肘を痛めてしまった。以来、ヤクルトファンは故障がちな奥川を心配しながら見つめている。
「オレも、すごく気になっている投手だよ。今の投球を見ていると、踏み出した左足がかなり開いてしまっていて、『奥川ってこんなアウトステップのフォームだったっけ?』と感じる。打者からはボールがかなり見やすいだろうし、また故障してしまうのではと心配になる。本人に聞かなきゃわからないけど、どこか身体に不安があって、痛くならない投げ方を模索しているのかもしれないな」
「“1位予想”DeNA、やっぱり優勝できる」
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故障しない頑丈な肉体も才能のうちなのかもしれないが、ハードな登板ぶりで球界に一石を投じているのが、DeNAのトレバー・バウアーである。日本の先発投手が中6日の間隔を空けて投げるのに対して、バウアーは中4日で投げると言い出している。
「球数を100球に制限すれば、シーズンを中4日で乗り切ることは可能でしょう。そうすると30試合は投げられるから、10勝は確実。バウアーは、勝っても負けても6回を食ってくれるので、ベンチにとっては投手運用の面でものすごくありがたい。他のピッチャーにも良い影響を与えるし、チームにとって本当に必要な存在ですよ。2年前と比べても球威やボールの質は落ちていないし、1年間投げれば、しっかり成績を残す稀有なピッチャーです」
武田氏が激賞するバウアーが中4日で投げれば、他の投手は中7日で投げる場面も出てくるだろう。
「今の若い投手って、登板感覚を詰めて投げたくないし球数をたくさん投げたくないから、いい影響を与えるんじゃないかな。投げたがるバウアーのおかげで、若い投手はラクをさせてもらえるよ。オレは開幕前の順位予想でDeNAを1位にしていたんだけど、バウアーがいて、東克樹がもっと勝てるようになったら、優勝できると今でも思ってます」
「“明治の後輩”柳は30点だよ」
最後は、新監督を迎えた中日について聞こう。


