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「ソフトバンクは“数字”に厳しすぎ」ホークスOBが語る、ソフトバンク“育成の弱点”「水谷瞬も吉田賢吾も…日本ハムに移籍するとブレイクする事情」
posted2025/05/09 18:29

右脛骨骨挫傷で離脱中の柳田悠岐(36歳)。ソフトバンクは主力にケガ人が続出している
text by

遠藤修哉Naoya Endo
photograph by
JIJI PRESS
◆◆◆
「西武は打てないんだけど…」
今季のスタートダッシュにおいて、パ・リーグ各チームの出来はいかほどか。
昨年最下位だったにもかかわらず、西武は4月末時点では3番手につけていたのだから、奮闘といってよいだろう。首位オリックスの背中を追っている若獅子たちに、武田氏の評価は好意的だ。
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「西武は頑張っていると思いますよ。もともとピッチャーはいいチームですから。打線が点を取ってくれなくても、投手陣が踏ん張って勝てるようになってきていますよね。昨年から13連敗だった髙橋光成も勝ったし。これで昨年10勝で新人王の武内夏暉が帰ってくれば万全でしょう。相変わらず打てないんだけれども、1点のリードがあれば勝てるという試合をしているよね」
昨年0勝11敗とボロボロで、チームが最下位に沈む要因のひとつとなった髙橋光成は、今年は597日ぶりの勝利を挙げ、ここまで、防御率2.12で2勝。エースの今井達也は、防御率0.59で3勝1敗。左腕の隅田知一郎が同1.15で4勝1敗。育成出身の左腕、菅井信也が同2.18、3勝1敗。チームの雰囲気は上々のようだ。
打線も捨てたものではない。新戦力が台頭しており、例えば今年デビューしたばかりのドラフト2位ルーキーの渡部聖弥(大商大)は、このままレギュラーに定着しそうな勢いだ。ここまで打率.360、得点圏打率.409と、打線を牽引している。
「でも優勝するのは日本ハムだと思う」
だが、そんな西武が優勝するかというと、武田氏の見方は違う。
「優勝するのは、オレは日本ハムだと思ってますよ。17勝14敗で2位と、いい位置につけているんじゃないかな。投手陣は、金村尚真、北山亘基、加藤貴之、伊藤大海に加え、二軍には達孝太という逸材もいるんですよ。打者については、万波中正(打率.210、7本塁打)、清宮幸太郎(.256、3本)、野村佑希(.289、5本)に注目。ここまでの成績はまだ噛み合っていない感じがするけど、潜在能力のあるこの3人がもう少し打てると、日本ハムがぐっと前に出てくるはず」