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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む? 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ? あの名門大は現役引退多数」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byJMPA
posted2025/02/05 11:39
第101回箱根駅伝表彰式で。箱根を走った4年生たちはどんな進路を選ぶのだろうか
シード権が途切れた法政はエースと主将が実業団に
【法政大】
法政大のエースで1区15位の武田和馬は、Kaoに入社予定だ。100回大会では6区区間賞を獲るなどスピードが持ち味。チームにはベルリンマラソンで2時間05分12秒の日本歴代2位のタイムをマークした池田耀平がいるので、彼から学び、スピード力を高めていけばいずれマラソンでも結果を出せる選手になるだろう。
2区15位、主将の小泉樹は黒崎播磨に入社予定だ。フォームのバランス改良に取り組み、上尾ハーフで62分13秒を出すなど、まだまだ成長の過程にある。今後は、ハーフなどロードで勝負していくことになる。
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7区6位の宮岡幸大、8区13位の安澤駿空(しゅんすけ)は惜しまれつつ一線を退くことになった。
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【大東文化大】
大東文化大は、主将で4区15位の西代雄豪がNTNに入社予定だ。信頼するOBの菊地駿介がおり、アップ&ダウンに強い走りでニューイヤー駅伝やロードでの活躍が期待される。
10000m28分21秒59のタイムを持つ6区15位の小田恭平はNTT西日本に入社予定だ。トラックもロードも強い小林歩から刺激を受けつつ、まずはトラックで走力を磨いていくことになる。
エースで8区18位の西川千青はホンダに入社予定だ。箱根では力を発揮できなかったが、ハーフで61分55秒の大東文化大記録をマークするなどロングのポテンシャルが高い。引退後は教員という夢を持つが、まずは10000mやハーフでレースの結果を出すことが求められる。また、ニューイヤー駅伝に出走するためにはチーム内競争に勝ち残っていかないといけないが、強者たちにもまれてどこまで強くなっていくのか楽しみだ。
9区18位の大谷章紘はYKKに入社予定だ。10000mのタイムを上げ、ニューイヤー駅伝出場、本戦での結果を求めていくことになる。
今回、箱根のメンバーから外れたものの1年時からチームを支えてきたピーター・ワンジルは、残念ながら現役を引退することになった。
【日本大】
日本大のエースで1区18位の安藤風羽は、ヤクルトに入社予定だ。新雅弘監督が就任して以来、距離走をベースにロード強化を計り、その結果、100回大会では3区4位と好走した。ヤクルトには、高久龍らロードが強い選手が揃っており、自分の長所であるロード力を磨き、マラソンに移行していく予定だ。
箱根を駆け、日本国内を沸騰させてくれた選手たち。春からそれぞれの舞台でまた熱い走りを見せてくれるはずだ。
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