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箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む? 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ? あの名門大は現役引退多数」

posted2025/02/05 11:39

 
箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む? 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ? あの名門大は現役引退多数」<Number Web> photograph by JMPA

第101回箱根駅伝表彰式で。箱根を走った4年生たちはどんな進路を選ぶのだろうか

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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第101回箱根駅伝は、青学大が大会新記録となる10時間41分19秒で優勝、シード権獲得争いも最後まで白熱するなど大いに盛り上がった。最後の箱根に臨み、完結させた4年生は3月に卒業を迎えることになる。彼らの多くは競技を継続していくが、今後どんなステージで走っていくのだろうか。箱根ランナーたちの新天地を調べてみたーー。〈全2回の2回目/はじめから読む

4年生で大きく成長した城西の主将は強豪実業団に

【城西大】

 箱根駅伝で総合6位になった城西大の主将として、3区7位で流れを作った平林樹は、富士通に入社予定だ。大きく成長したのは4年になってから。ハーフが得意で、地力があるところを見せてきた。その勢いを実業団に繋げられるか。

 1区9位の久保出雄太は、中国電力に入社予定だ。陸上同好会から1年時の10月に陸上部に転部した叩き上げだ。チームにはOBの菊地駿弥、野村颯斗がおり、練習環境に不安な要素はない。遅咲きゆえに、まだまだ伸び代があり、今後はトラックを経て、マラソンで五輪出場を目指していく。

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 4区11位の林晃耀は、小森コーポレーションに入社予定だ。3年時には三大駅伝すべてに出場するなど、城西大の中間層を支えた。実業団でもニューイヤー駅伝出場に向けて、チームを支える存在になっていくだろう。

 昨年の日本選手権1500mで自己ベストの3分39秒96で6位入賞を果たした栗原直央は、M&Aベストパートナーズに入社する。トラックでスピードを磨き、日本選手権1500m優勝、チームのニューイヤー駅伝出場に全力を注ぐことになる。

史上最速2区の区間新男・吉田響はプロランナーへ

【創価大】

 総合7位の創価大、主将で9区13位の吉田凌は、JR東日本に入社予定だ。箱根ではなかなか思うような結果を出せなかったが、卒業後は世界で戦える選手を目標に、マラソンで勝負していく予定だ。

 2区2位ながら日本人トップの区間新をマークした吉田響は、プロランナーとして競技を継続していく。東海大から創価大に転校して走力をつけ、山だけではなく、平地でも走れる学生トップランナーに成長した。見据える先は明確で、マラソンに挑戦し、ロス五輪を目指していく。また、ロードに加えてトレイルでもトップを目指す。初マラソンのタイムにもよるが、もしサブ10を出した場合、そのタイムを持つトレイルランナーはおらず、数年で日本のトレイル界のトップに立つ可能性が十分にある。

 小暮栄輝は、SUBARUに入社予定だ。4年になって駅伝デビューを果たし、出雲6区6位、全日本1区3位と好走。箱根は故障で外れたが、スタミナに自信を持つロード派だけに、ニューイヤー駅伝やマラソンでの活躍に期待が膨らむ。

 1500mがメインの濱口直人は、黒崎播磨に入社予定だ。スピードが持ち味ゆえ、まずはトラックで結果を出すために足を磨いていく。細谷恭平らロードに強い選手がいるのでスピードを磨いた後、ロングに移行する環境も揃っている。

 10000m28分31秒13のタイムを持つ藤ノ木丈は、関電工に入社し、現役を引退する。

【次ページ】 予選会突破から一気にシードの東国大メンバーは続々有力チームに

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