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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む? 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ? あの名門大は現役引退多数」
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佐藤俊Shun Sato
photograph byJMPA
posted2025/02/05 11:39
第101回箱根駅伝表彰式で。箱根を走った4年生たちはどんな進路を選ぶのだろうか
予選会突破から一気にシードの東国大メンバーは続々有力チームに
【東京国際大】
予選会を突破し、今回、総合8位でシード権を獲得した東京国際大。1区14位の木村海斗は、九電工に入社予定だ。10000m28分21秒24のスピードを持ち、卒業後はトラックでさらに足を磨き、徐々にマラソンに移行していくつもりだという。チームにはパリ五輪マラソン代表の赤崎暁、ベテランの大塚祥平らロードに強い選手がおり、練習環境は申し分ない。
3区14位の佐藤榛紀は住友電工に入社する。箱根は1、2年時は故障で出走できず、3年は予選落ち。今回初めて箱根を走ったが、鍛えられた下肢の筋肉がロードでの強さを実現、今後はマラソンで五輪出場を目指していく。
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4区10位の大林洸己はSGホールディングスに入社予定だ。4年になって急成長し、タイムで計れないロードでの強さを持つ。伸び代しかない存在で、今後が楽しみだ。
7区4位の冨永昌輝は西鉄に入社予定だ。4年目で走力が一気に上がり、ハーフで強さを見せた。ニューイヤー駅伝などで主力としての走りが期待される。
主将で5区18位の楠木悠人、1年時から主力として活躍した白井勇佑は引退し、一線を退くことになった。
東洋大、最後の箱根を走れなかった実力者たちは…
【東洋大】
総合9位で20年連続のシードを確保した東洋大では、まず1区11位の小林亮太が服部勇馬、西山和弥らOBがいるトヨタ自動車に入社予定だ。10000m28分12秒77のスピードを持つも、3年の箱根3区で痛感した太田蒼生との差を今後、埋めていけるか。
9区7位の吉田周は地元広島に戻り、中電工に入社する。川越ハーフで2年連続優勝するなどロードに滅法強い。マラソンを視野に入れつつ、ニューイヤー駅伝での活躍が期待される。
アキレス腱痛で苦しみ、当日変更で最後の箱根を見送った主将の梅崎蓮は、大塚製薬に入社予定だ。2022年関東インカレのハーフで2位になるなど、ロードが強く、すでに延岡西日本マラソン、北海道マラソンの2大会を走っている。マラソンでの世界大会出場を目標に、足を研磨していくことになる。
梅崎と同じく故障で最後の箱根を見送った石田洸介は高校時代を過ごした群馬のSUBARUに入社予定だ。怪我が多く、満足できる走りがなかなかできない4年間だったが、捲土重来、社会人となって本領を発揮できるか。






