箱根駅伝出場の4年生は卒業後どこに進む？ 有力選手の進路先一覧「トヨタ、スバル…東洋大は大手ズラリ」「なぜ？ あの名門大は現役引退多数」 

　3区10位の海老沢憲伸は、ロジスティードに入社予定だ。OBの四釜峻佑がおり、トラックもロードも強い先輩から刺激を受け、まずはスピードを磨いてトラックで勝負していくことになる。

　4区7位の堀越翔人は、パリパラリンピック5000m銀メダルの唐澤剣也のガイドランナーとなり、ロスパラリンピック5000mで金メダルを目指すという。

唐澤剣也（SUBARU）のガイドランナーとしてロスパラリンピックを目指すという堀越翔人　©Yuki Suenaga

近年の躍進を支えた立教の4年生は引退が多数

【立教大】

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　総合13位になり、惜しくもシード権を逃した立教大は、4年生では唯一、4区12位の林虎大朗が西鉄に入社予定で、競技を継続する。大牟田高校出身で、地元に戻ることになるが、西鉄には立教大OBで1学年上の中山凜斗がおり、練習環境にストレスはない。粘り強い走りが持ち味だが、ニューイヤー駅伝やロードで活躍していくだろう。

予選会をトップ通過したがシードを逃した立教。前回、前々回は1区を走った林虎大朗は4区で奮闘した　©Yuki Suenaga

　立教大は、主将で9区11位の安藤圭佑、さらに3区13位の稲塚大祐、5区5位の山本羅生、8区6位の山口史朗ら走力のある選手がいずれも現役を引退する。それぞれ可能性を秘めたランナーだっただけに、上のレベルに挑戦してもう少し走る姿を見せて欲しかった気もする。

左から5区5位の山本羅生、4区12位の林虎大朗、3区13位の稲塚大祐ら4年生と、2区7位の馬場賢人（3年）　©Nanae Suzuki

中央学院大の絶対エースはどこへ？

【中央学院大】

　中央学院大は、2区6位で主将の吉田礼志がホンダに入社予定だ。自分を律し、みずから練習プランを考える自立した選手。ホンダでもマイペースで走力を高め、世界陸上や五輪出場を目指し、マラソンの舞台で素晴らしい走りを見せてくれるだろう。

吉田礼志（右から2番目）はハーフで日本人学生歴代2位の60分31秒の記録をもち、絶対エースとして活躍。3度の箱根ですべて2区を走った。ホンダから世界へ走り出せるか　©Yuki Suenaga

　1区13位の堀田晟礼（せいあ）は、戸上電機製作所に入社予定だ。チームはニューイヤー駅伝出場を目標にしているが、まずは5000mと10000mのトラックで結果を残し、その後マラソンに挑戦していく予定だ。

　4区14位の太田翔は、競技継続の意思決定が遅くなり、現時点では入社先未定。

　5区7位の柴田大輝は、富士山の銘水に入社予定だ。山で見せた粘り強さのある走りは長距離向きだが、まずはトラックからスタートし、段階的にマラソンに移行していく。

2度目の5区を走った柴田大輝は前回の区間16位から7位と成長を見せた　©Nanae Suzuki

　最後の箱根を走れなかった工藤巧夢は、プレス工業で競技を継続する。

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