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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
阪神が「勝率.176でオープン戦最下位」だったけど…ペナントとの相関関係は? 首位打者DeNA度会隆輝はどうなる? 過去の傾向を調べてみた
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/03/28 17:00
オープン戦を最下位で終えた阪神タイガース。ここ数年の「最下位球団」はレギュラーシーズンでどうだった?
これも一概には言えないが、実績のある選手にとってオープン戦で数字を残すことは「今季も順調」であることの証明にはなる。2021年の楽天の島内、広島の大瀬良、2022年の巨人・岡本、楽天の松井などがその例だ。
DeNA度会はロッテ高部パターンになるか?
また2022年のロッテ、高部は3年目でリードオフマンに抜擢され、見事盗塁王。オープン戦の首位打者は、当時の井口資仁監督が彼を抜擢する決め手になったのではないか。今季のDeNA度会も、同じような立ち位置にいるといえよう。三浦大輔監督は、開幕戦でも度会をリードオフマンで起用するはずだ。
また昨年の西武・平良は自ら申し出て救援から先発に転向したが、オープン戦を無失点で乗り越えたことで、彼も信頼を得たといえる。
オープン戦のチーム成績は、指揮官が必ずしも「勝利」を目指していないこともあり、ペナントレースを占うには根拠薄弱ではある。ただし個人成績は見方によっては、今季を占う指標になるといえよう。今週金曜日の開幕が待ち遠しい。つづいては、各選手の身長・体重・年齢・推定年俸など各種基礎データを見て2024年の球界模様を知っていこう。
<つづきは第2回>