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酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
阪神が「勝率.176でオープン戦最下位」だったけど…ペナントとの相関関係は? 首位打者DeNA度会隆輝はどうなる? 過去の傾向を調べてみた
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKiichi Matsumoto
posted2024/03/28 17:00
オープン戦を最下位で終えた阪神タイガース。ここ数年の「最下位球団」はレギュラーシーズンでどうだった?
両リーグの実力というより「調整に徹するセ・リーグ」に対して「オープン戦でも勝敗にこだわるパ・リーグ」という文化の違いなのかもしれない。
オープン戦「個人成績トップ」はシーズンでどんな感じ?
個人成績を見ていこう。オープン戦では先発投手が5回まで投げることは少ないので「勝利数」は度外視した。
・首位打者 度会隆輝(De) .434(53打数23安打)
・本塁打王 ウォーカー(SB)5本
・最優秀防御率 吉村貢司郎(ヤ)1.35
・最多セーブ 則本昂大(楽)5
DeNAの新人・度会は昨年のドラ1、リードオフマンとして抜群の存在感を示した。足も速く、大いに期待できる。巨人からソフトバンクに移籍したウォーカーは守備の重圧がなくなったからか、長打を連発。巻き返しを図るソフトバンクには心強い助っ人だ。ヤクルトの吉村は5試合20イニングを投げてこの防御率。ローテ定着が見えてきた。
そして楽天のエース則本は、松井裕樹がパドレスに移籍し、今季からクローザーに。さっそく結果を出している。
では――オープン戦の個人成績は、どれだけ信頼度があるのか? 過去3年のオープン戦の首位打者、本塁打王、最優秀防御率、最多セーブの選手と、それぞれのペナントレースの成績を見ていこう。
〈2021年〉
・首位打者 島内宏明(楽) .400(30打数12安打)→.257(486打数125安打)※18位、96打点で打点王
・本塁打王 佐藤輝明(神)6本→24本
・最優秀防御率 大瀬良大地(広)0.00→3.07 ※5位、二木康太(ロ)0.00→4.38
・最多セーブ 森唯斗(SB)4→15
〈2022年〉
・首位打者 髙部瑛斗(ロ) .393(56打数22安打)→.274 ※7位、44盗塁で盗塁王
・本塁打王 岡本和真(巨)7本→30本
・最優秀防御率 柳裕也(中)1.06→3.64 ※10位
・最多セーブ 齋藤友貴哉(神)2→0、三嶋一輝(De)2→1、松井裕樹(楽)2→32 ※最多セーブ、北山亘基(日)2→9
〈2023年〉
・首位打者 栗原陵矢(SB) .415(53打数22安打)→.239(352打数84安打)
・本塁打王 清宮幸太郎(日)5本→10本
・最優秀防御率 平良海馬(西)0.00→2.40 ※4位
・最多セーブ 石川直也(日)4→1