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「僕と妻は高校時代の同級生です」日本代表・森保一監督が明かした“結婚生活”「“パチンコ好き”だった」アマチュア選手を変えた妻の存在
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byAFLO
posted2024/02/20 11:03
1993年10月のアメリカW杯アジア最終予選。森保は当時25歳。この3年前に森保は高校の同級生と結婚している
「結婚してからパチンコ店に行っているという話はほとんど聞かなくなったんですよ。結婚を機にすごくサッカーに集中するようになった印象です。奥さんを自分が守らなければならないという責任感が増したんでしょう。結婚で相当変わったイメージを僕は持っています」
「すべてさらけ出せる存在です」
森保は2024年1月にテレビ朝日『徹子の部屋』に出演した際、妻についてこう語った。
「妻の前ではすべてさらけ出せる存在です。すべてわかっていると思います。すごく自然体で私に接してくれますし、私自身の好きなことを全面的にバックアップしてくれています。
(試合観戦したときの感想は)『楽しかった』と言うくらい。仕事の話はほぼ家でしません。家に帰るとサッカーから離れてリラックスできる時間をつくってくれるのはありがたいですね」
結果が出なければ批判にさらされる監督にとって、サッカーから離れられる時間は貴重だ。心の傷が癒えるだけでなく、煮詰まっていた考えがリセットされ、より良いアイデアが出るようになる。
妻が家庭を守ってくれるからこそ仕事で勝負でき、家に帰ってくれば心身ともに回復できる。妻の存在が森保の「ブレなさ」をより強固なものにしているのだろう。
<《出会い》編へ続く>
森保一(もりやす・はじめ)
1968年8月23日、静岡県生まれ。長崎県出身。1987年に長崎日大高を卒業後、マツダサッカークラブ(現・サンフレッチェ広島)に入団する。現役時代は、広島、仙台などで活躍し、代表通算35試合出場。1993年10月にドーハの悲劇を経験。2003年に現役引退後、広島の監督として3度のJ1制覇。2018年ロシアW杯ではコーチを務め、2021年東京五輪では日本を4位に、2022年カタールW杯ではベスト16に導いた