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WBC“衝撃のスピード走塁”ソフトバンク周東佑京の今「取材でもちゃんと喋らなきゃ」「どうやったら試合に出られるか」レギュラー未定の“焦り”
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byJIJI PRESS
posted2024/02/19 11:04
ソフトバンク周東佑京28歳(写真は昨年末の契約更改時)
相変わらずガツガツしたところを感じさせないのが何とも周東らしい。今季からはソフトバンクの選手会長にも就任した。「やってみたかった。だって会議とかで自分の考えを言えるじゃないですか」と前のめりな姿勢を見せたかと思えば、「でも大変。あと会長だし、取材でもちゃんと喋らなきゃいけないなとは思ってます。やっぱりしっかり者じゃないと」と照れながら話すあたりも、やっぱり周東らしい。
やはり穏やかな性格そのままの“ゆるフワ系”なのだが、周囲が彼をほったらかしにするはずがない。昨秋のキャンプ。新たにチームを率いることになった小久保裕紀監督と、その後シニアコーディネーターの肩書も加わった城島健司会長付特別アドバイザーが話し合った結果、周東は若手捕手の谷川原健太とともに「強化指定選手」とされた。
昨年末はアメリカに…城島健司の評価
年が明けて宮崎春季キャンプでは城島氏が付きっきりのアーリーワークを毎朝敢行した。
「昨年12月にアメリカに行って『ドライブライン』でも練習してきました。そこでの動作解析の結果も、城島さんから言われたのも結果的には同じ。手を使わないこと。そして下半身でしっかり打つこと。昨年終盤のいい形も続けつつ、削るところは削ってという感じで打撃を作り上げています。城島さんの説明がすごく分かりやすかった。まだまだ良い打ち方の日、悪い日がありますけど、良し悪しは長いシーズンでも絶対にある。特にやり始めなので完ぺきにできないのは当然。悪い日こそ、その時なりに良くしていくやり方を見つけていきたいと思ってやっています」
そして城島氏もこう話す。