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久保建英22歳が語った「あれがいまの自分の限界」…イランに力負け、疑問が残る交代策でピッチを退いても“悲壮感”がなかった理由とは 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2024/02/04 17:00

久保建英22歳が語った「あれがいまの自分の限界」…イランに力負け、疑問が残る交代策でピッチを退いても“悲壮感”がなかった理由とは<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

アジアカップ準々決勝でイランに逆転負けを喫した日本代表。先発した久保建英は複数のチャンスを作りながらも、67分にピッチを退いた

 クロアチアとのラウンド16にPK戦で敗れたあと、森保監督と選手たちがメディアに対応した。体調不良でクロアチア戦に出場できなかった久保は、自身にとってのW杯をこう総括した。

「良く言えばチームのためにやることはやれましたけど、悪く言えば自分のやりたいことはやれなかったので、こういう大会でチームが優先されるのは当たり前ですけど、それを押し通すぐらいの個が自分にはまだなかった。チームのタスクをやったうえでもっとできると思っていましたけど、そこまでの個はなかったということですね」

 そう話す久保の表情には、敗北感のようなものがにじみ、目の前から光が消えているような雰囲気を漂わせていた。

「あれがいまの自分の限界かなと思います」

 イラン戦後のミックスゾーンで話す表情に、もちろん笑顔はない。W杯当時と同じように悔しさを抱えているものの、自身への物足りなさは感じさせなかった。

「負けちゃったので、もう切り替えるしかないですし、ここからまたW杯予選も続いていくので、まずはチームに帰って。また重要な試合が続くので。もっとやれたかなと思いますし、苦しい時間帯にもっともっとできたかなと思いますけど、大会を通してあれがいまの自分の限界かなと思います」

 限界という表現にも、悲壮感のようなものはない。チーム状況やコンディションなどを含めての、総合的な自己評価と言えばいいだろう。環境や条件が違えばもっとできた、と受け取れるものだ。

 日本代表はベスト8で敗れたが、久保は自らの価値を証明した。カタールから持ち帰った手応えは、ラ・リーガのピッチで明らかにしていく。

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