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「日韓戦で三笘薫と対戦したい」25歳韓国代表DFの願い叶わず…韓国が報じた“日本沈没”、森保Jには“ソン・フンミン”がいなかった?
posted2024/02/05 11:01
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Kiichi Matsumoto
「決勝戦で日本と戦いたい。三笘薫とマッチアップしてみたいですね」
韓国代表で両サイドバックをこなす25歳のソル・ヨンウ(蔚山現代)は、アジアカップ準々決勝でオーストラリアに2-1で勝利したあと、韓国記者陣とのやり取りの最後にそう答えていたという。
だが、欧州移籍も囁かれるヨンウの願いは叶わなかった。
「日本沈没…」伊東純也離脱にも言及
2月3日、ベスト8入りを懸けた準々決勝に登場した日本は強豪イランに1-2で敗れた。MF守田英正(スポルティング)のゴールで先制しながらも後半に追いつかれ、最後はDF板倉滉(ボルシアMG)がアディショナルタイムに与えたPKで逆転を許した。日本国内同様に、韓国メディアの見出しにも“嘆き”が並んだ。
「“サヨナラ”日本…イランに敗れて8強で脱落、韓日戦も不発」(デイリーアン)
「“日本沈没”、韓日戦はない」(国際新聞)
「日本、イランに衝撃の逆転敗…決勝での韓日戦も消滅」(ハンギョレ)
韓国メディア『MKスポーツ』は「優勝候補の日本が沈没した。試合終了間際の板倉のペナルティエリア内での致命的なタックルに足をすくわれた」と、日本の弱点をついたイランのロングボール攻撃がはまったことなど、敗因を詳しく分析。
さらに、『性加害疑惑問題による内部分裂、優勝候補の日本…理由あっての没落』と見出しを打ったのは、韓国スポーツ紙の大手『スポーツ朝鮮』だ。
「日本の没落は予想されていたのかもしれない。伊東純也の性加害疑惑報道で、日本サッカー協会は彼をチームから外すことを決めた。不安要素を抱えたままイラン戦を迎えてしまった」と指摘し、“史上最強”と謳われる日本の「ピッチ外の騒動」を憂いた。
ここまで振り返ると、韓国側としても「決勝は韓日戦」という最高のシナリオを描いていたことが窺える。それは韓国がここまで、苦しみながら、まるでドラマのような劇的な結末で勝ち抜いてきたからに他ならない。