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仲間が証言する久保建英22歳の「新世代ムードメーカー」な現在…意外な選手が見せた“アニキぶり”も「TVには映らない」素顔の日本代表
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byGetty Images
posted2024/01/31 11:01
ムードメーカーとしてもチームを引っ張っている久保建英
“もう一人のムードメーカー”菅原由勢
久保と並ぶもう一人のムードメーカーが菅原由勢だ。JFAが配信するTeam Camのミーティング映像では、他の選手が壁を背に座っているところで、菅原だけぽつんと森保一監督の真ん前のイスに着席している違和感たっぷりの様子が話題になった。
ある選手の証言によると、カタール入りしてから初回のミーティングの際にたまたまその場所にイスが置いてあり、森保監督が菅原に「そこでもいいよ」と指示したとのこと。
ベルギーリーグに移籍し3年目でアジアカップのメンバーに抜擢された渡辺剛はグループステージ中にあった取材対応の時、「菅原はモチベーションも高いし、ムードメーカー。今もあそこの席に座ってるんですけど、だからミーティングが盛り上がっていますね」と語っていた。
菅原は1月16日の南野拓実の誕生日に、板倉とケーキを手渡す役目も担当し、あらかじめクリームを自分で顔に塗って南野の前に登場し、「先に食べちゃった」とおどけていた。1月27日の板倉の誕生日には久保を引き連れてクリームを塗り、ここでも場を盛り上げた。
“アニキ気質”な上田綺世は細谷らと外食
兄貴的なムードをまとい、グループステージ3得点を叩き出したピッチ上だけでなく陰でも存在感を見せているのが上田綺世だ。
全体練習前にはパリ五輪世代のエースストライカーである細谷真大、年の近い伊藤洋輝、毎熊晟矢と4人で組んでリフティングチームを結成。練習がオフだった1月26日には4人でイタリアンレストランに行き、リフレッシュした。
その時の様子を細谷に聞くと、「美味しいご飯をいただいて、楽しく過ごさせてもらいました」とニコニコ。細谷は「ポジションも同じなので、すごくコミュニケーションが取りやすいですし、この遠征期間中、すごく仲良くさせてもらっていると思います。同じポジションで年下が来たときに仲良くしてくれる選手は少ないんじゃないかと思う。そういった意味でもすごくやりやすくやらせてもらっています」と語っていた。
細谷との関係性については上田自身も「ポジション間でのバチバチみたいなのは僕にはない」と言いつつ、「励ますつもりで喋っているわけでもない。ただ、同じポジションでしか共有できない部分、意見はあると思っている」と考えを示している。