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先発トップ山本由伸、救援2位の松井裕樹がメジャーに去るが…3位以下を見ると「投手王国オリ」は盤石か〈パ投手:貢献度指標ランキング〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki/JIJI PRESS
posted2023/12/31 11:10
山本由伸と松井裕樹。MLBに挑戦するパ・リーグ産の剛腕はどんな貢献度指標を残したか
オスナが抜けたロッテだが、日本ハム時代はくすぶっていた西村が度胸満点のマウンドで、中継ぎとして活躍した。さらに最優秀中継ぎ投手のタイトルもとったペルドモも健在。ただクローザーの益田直也がかなり苦しくなった。後継者が必要だろう。
西武は、平良が抜けた救援陣の層が薄くなりやや苦戦。後半戦では新人の青山美夏人などが出てきたが、クローザーの増田の不振も目立った。平井がFA宣言して残留したのは朗報だが、中継ぎ投手の枚数が欲しいところだ。
松井裕樹に代わるクローザーは則本?
楽天は絶対的なクローザー松井の前に内、渡辺翔太と頼もしい中継ぎが出てきた。ただし来季は松井がMLBに挑戦。則本昂大がクローザーに転向すると発表された。
日本ハムは昨年、先発、救援の役割をしっかり決めなかったが、今季は河野竜生がいい働き。またここにはないが、ソフトバンクから移籍した田中正義も、数字は良くないもののクローザーとして役割を果たした。
山本由伸がポスティングでMLBに移籍する中、本来ならオリックス投手陣の弱体化が不安視されるところだが、先発陣の急成長で、来季も依然として優勝最右翼と見られている。他球団の投手陣にも若手の台頭は見えるが、どこまで迫るだろうか?
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