多くの試合で相手より高いポゼッション率を弾き出しながら、シュート数では第2節を除いて敵を下回った。また第4節アトレティコ戦では、シュート1本しか打てず、0－6の大敗を喫している。監督の掲げるプレースタイルがまだ形になっていないとも、欧州のトップレベルの相手との間にまだまだ大きな差が横たわっているとも言える。

アトレティコ戦での前田　©Getty Images

　全6試合に出場して2得点を記録した古橋亨梧と、4試合に出場して1アシストをマークした前田大然も、チャンスを逃した印象の方が強い。旗手怜央と岩田智輝は3試合に出場したが、負傷に見舞われてしまった。シーズン後半戦は国内の戦いに集中する。

パリ世代のベンフィカ小久保、バイエルン福井は…

小久保玲央ブライアン／ベンフィカ 22歳 推定市場価値75万ユーロ（約1億1660万円）
グループD 3位 ELプレーオフへ（対戦相手はトゥールーズ）

　5試合でベンチに入るも、出番はなかった。

福井太智／バイエルン・ミュンヘン 19歳 推定市場価値60万ユーロ（約9330万円）
グループA首位通過（ラウンド16の相手はラツィオ）

　一度もベンチに入れず。

◇ ◇ ◇

　アーセナル、レアル・ソシエダ、ラツィオと3つの日本人所属クラブが決勝トーナメントに進出するなど、2024年も欧州戦線での活躍が期待される中で――森保一監督率いる日本代表の主力はヨーロッパリーグでも遠藤航や三笘薫、堂安律や守田英正らといった面々が在籍クラブで奮闘を見せている。そのプレーぶりも振り返っていこう。

＜EL編に続く＞