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球体とリズムBACK NUMBER
「エンドウは特別」「ミトマは重要」名将が愛する遠藤航でも三笘薫でもなく…最もゴールに絡んだ男は?〈森保ジャパンEL戦線を3つ星評価〉
posted2023/12/19 17:56
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph by
Kiichi Matsumoto
〈ヨーロッパリーグ〉※推定市場価値は「transfermarkt.com」より。1ユーロ=155.5円で換算
リバプール/遠藤航 30歳 推定市場価値1300万ユーロ(約20億2150万円)
グループE首位通過 ★★★/6試合376分出場1ゴール
※ラウンド16の相手は未定
今夏に中盤をオーバーホールしたリバプールには優れたMFがひしめいており、新戦力の遠藤航はプレミアリーグよりも国内外のカップ戦で、まずは試されるように起用されていた。
ヨーロッパリーグのグループステージでは第1節から先発に名を連ねていたが、最初の2試合は後半途中やハーフタイムに交代。だが次のトゥールーズ戦で移籍後初ゴールとなる勝ち越し点をヘディングで奪うと、今季2度目のフル出場を果たした(初めて90分プレーしたリーグカップのレスター戦でもアシストを記録していたので、殊勲者を重用するユルゲン・クロップ監督らしい采配と言えるか)。
クロップも「彼は特別な選手だ」と絶賛
翌節のリターンレグではまたも前半だけでピッチを退き、チームも2-3で敗れたが、第5節にホームでLASKに4-0で完勝した試合では、今大会2度目のフル出場。チームは1試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。
プレミアリーグでは12月3日のフラム戦で83分に投入されると、その4分後に同点ゴールを叩き込み、直後に逆転ゴールが生まれる劇的な勝利の原動力に。翌節には今季リーグで2度目のフル出場を遂げている。思うようにパスが来ない時にも守備でリズムを作り、素早く確実に展開し、随所で決定的な働きも。チームでアンカーにもっとも相応しい選手は、少しずつ真価を発揮し始めている。
「今夏の移籍市場では、リバプールの誘いを断ったセントラルMFもいたが、私たちは幸運にも遠藤航と出会えた」とクロップ監督は本拠地アンフィールドのイベントで話した。
「彼は特別な選手だ」
「カオルはもっとも重要な選手」も疲労との戦い
ブライトン/三笘薫 26歳 推定市場価値5000万ユーロ(約77億7500万円)
グループB 首位通過 ★★★/6試合515分出場1アシスト
※ラウンド16の相手は未定
ロベルト・デゼルビ監督が統率するブライトンは昨シーズン、超攻撃的なスタイルでプレミアリーグにセンセーションを巻き起こし、クラブ史上最高となる6位で終え、今季は初の欧州戦線を戦っている。