- #1
- #2
球体とリズムBACK NUMBER
森保ジャパン主力がCLで「対等以上にやれている」久保建英と冨安健洋は「★★★」、鎌田大地や古橋亨梧はチーム事情で…〈前半戦を3つ星評価〉
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/12/19 17:55
久保建英、冨安健洋、古橋亨梧……今季CLでは日本人選手の活躍が目立っている
第4節までの全試合に先発し、右ウイングやセカンドストライカーとしてプレー。第2節ザルツブルク戦(2-0の勝利)ではブライス・メンデスのゴールをアシストし、第3節ベンフィカ戦(1-0の勝利)ではダントツのドリブル成功数7を記録したうえ、シュートをバーに当てて、UEFA公式のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いている。
第4節ベンフィカ戦(3-1の勝利)で3連勝を飾り、2試合を残して早くもグループステージからの突破を決めると、第5節ザルツブルク戦は先発を外れ、終盤に途中出場。最終節のインテルとの首位対決には先発してスコアレスドローを演じ、相手と同勝ち点ながら、得失点差で首位を守った。
第1節インテル戦(1-1のドロー)の後に行われたインタビューで、久保は初参戦のチャンピオンズリーグについて「レベルはすごく高いですが、僕たちのレベルが劣っているとは思わないです。今のところ、対等以上にやれているのかなと思います」と筆者に語った。
グループステージではその言葉通りの結果を手にした久保とソシエダだが、パリ・サンジェルマンと対戦するラウンド16ではどうか。スペイン人のルイス・エンリケ監督が率い、キリアン・エムバペや17歳の超新星ワレン・ザイール=エメリらを擁するフランス王者は、ドルトムント、ACミラン、ニューカッスルと同居した“死の組”を2位で突破してきた。激戦必至の好カードだ。
「プレーレベルはベスト」とサッリは鎌田を称えるが
ラツィオ/鎌田大地 27歳 推定市場価値2700万ユーロ(約41億9850万円)
グループE 2位通過 ★★/5試合237分出場
グループEに登録された6人の日本人選手のうち、唯一生き残ったのが鎌田大地だ。しかし本人は、満足していないだろう。夏に加入したイタリア首都の名門で、戦術家マウリツィオ・サッリの信頼をまだ十分に得ていないようで、グループステージで先発したのは3度のみ。得点とアシストは記録していない。
「プレーレベルの高さに関しては、おそらく鎌田がベストだろう」と9月下旬にサッリ監督は話した。
「ただ鎌田とルイス・アルベルト(10番をつける攻撃的MF)が共存できるかどうかは、まだわからない。アトレティコ(・マドリー)との第1節は2人を先発させてうまくいったが、(中盤で)一番よかったのは(マティアス・)ベシーノだ。昨季、ルイス・アルベルトと(夏にアル・ヒラルへ移籍したセルゲイ・)ミリンコビッチ=サビッチが組んだコンビのレベルまで、少しずつ近づいている」