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森保ジャパン主力がCLで「対等以上にやれている」久保建英と冨安健洋は「★★★」、鎌田大地や古橋亨梧はチーム事情で…〈前半戦を3つ星評価〉

posted2023/12/19 17:55

 
森保ジャパン主力がCLで「対等以上にやれている」久保建英と冨安健洋は「★★★」、鎌田大地や古橋亨梧はチーム事情で…〈前半戦を3つ星評価〉<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

久保建英、冨安健洋、古橋亨梧……今季CLでは日本人選手の活躍が目立っている

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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Kiichi Matsumoto

今季のチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグには、合わせて14人の日本人選手が出場した。なかには、主力としてチームの勝ち抜けに貢献した選手も少なからずいる。グループステージの全日程が終了し、次の対戦相手も決まった今、同胞のトッププレーヤーたちとクラブの活躍を総合的な“3つ星評価”で振り返り、後半戦を展望したい。(全2回のCL編/EL編も)

〈チャンピオンズリーグ〉※推定市場価値は「transfermarkt.com」より。1ユーロ=155.5円で換算。
アーセナル/冨安健洋 25歳 推定市場価値2500万ユーロ(約38億8750万円)
グループB首位通過 ★★★/5試合302分出場2アシスト

 第1節PSV戦は後半途中にレフトバックとして投入されたが、以降の4試合は右、左、左、右のサイドバックで先発。第5節RCランス戦では、長いフィードでガブリエウ・マルチネッリ、クロスでマルティン・ウーデゴーアの得点をお膳立てするなど前半だけで2アシストを記録して、仏『レキップ』紙からこの試合最高タイとなる8点の評価を受けた。

 守備面では相変わらず安定感のあるパフォーマンスを披露し、攻撃時に中盤に入ってポゼッションを円滑にする役割も少しずつ板についてきた。

「それなりの間」冨安は戦線離脱も、アーセナルは好調

 ところがその後、12月2日に行われたウォルバーハンプトン・ワンダラーズとのリーグ戦(2-1の勝利。ブカヨ・サカの先制点をアシスト)の後半にふくらはぎを負傷し、チャンピオンズリーグ・グループB最終節は欠場した。

「スキャンした画像を見るかぎり、良い知らせではなかった」とミケル・アルテタ監督は冨安の状態について話した。

「それなりの間、彼は戦線を離れることになる」

 昨季終盤戦を棒に振ったひざの怪我を治して今季は徐々に出場機会を増やし、10月下旬のシェフィールド・ユナイテッドとのリーグ戦で移籍後初得点を決め、アーセナルのファンから10月のクラブ月間最優秀選手に選ばれていた。それだけに再離脱は悔やまれるが、決勝トーナメントが始まる2月までには復帰できそうな見通し。ラウンド16の対戦相手は、ポルトに決まった。今のアーセナルなら、そこを勝ち上がるだけでなく、最後の最後まで生き残っても不思議ではない。

久保が語った「対等以上にやれているのかな」

レアル・ソシエダ/久保建英 22歳 推定市場価値5000万ユーロ(約77億7500万円)
グループD首位通過 ★★★/6試合383分出場1アシスト

 インテル、ベンフィカ、ザルツブルクというチャンピオンズリーグの常連と同居し、10シーズンぶり3度目の本大会出場となったレアル・ソシエダの苦戦を予想する向きもあった。けれども終わってみれば、クラブ史上初の首位通過を達成。その原動力となった選手のひとりが、久保建英だ。

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