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戦力外ドラ1「投げるのは最後かも」、7打席で無安打「正直歯が立たなかった」…トライアウト“画面に映らない”人間模様の舞台ウラ 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byYuki Suenaga

posted2023/11/16 17:40

戦力外ドラ1「投げるのは最後かも」、7打席で無安打「正直歯が立たなかった」…トライアウト“画面に映らない”人間模様の舞台ウラ<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

今シーズンも開催された12球団合同トライアウト。様々な人間模様が交錯する

「トライアウトまでの期間、周りの人に協力してもらって練習しました。やっぱり悔いのないように、と思いました」

「(出身地の)蒲郡と書いたタオルは見えたか?」と聞くと「ちらっと見て、やっぱり勇気づけられました。見に来てくれて……」と笑顔を見せていた。

「トライアウト、必ず見に行って応援する」ファンも

 昼の中休み、鎌ケ谷名物の分厚いハムカツが乗ったカレーが飛ぶように売れている。ホットコーヒーは売り切れた。

「昨日は温かったのに、なんで今日はこないに寒いねんな!」と大声で言いながら通り過ぎる関西のおばちゃん。中には「トライアウト、どこでやっていても必ず見に行って、選手を応援する」という男性もいた。

「寒いけども暖かい」、いつもの年のトライアウトの風景ではある。その球場の外には、野球界関係者には見えないスーツ姿の男性、小型カメラを構える人の姿があった――。

第2回に続く>

#2に続く
トライアウト会場外でスーツ営業マンが熱視線、YouTube撮影も…“元最多勝→今は六花亭”多和田真三郎らの「感謝とホンネ」が沁みる

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