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ドラフト指名漏れ、12球団戦力外選手の合流も?「一軍を持たない新球団」1952年以来の参加…「ハヤテ223」45歳代表の決意とは

posted2023/10/10 11:00

 
ドラフト指名漏れ、12球団戦力外選手の合流も?「一軍を持たない新球団」1952年以来の参加…「ハヤテ223」45歳代表の決意とは<Number Web> photograph by Hayate 223

新球団である「ハヤテ223」が本拠地とする清水庵原球場。静岡の地をベースにウエスタン・リーグで戦うことになる

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Hayate 223

 プロ野球チームがセ・パ12球団になったのは1958年のことだ。以後実に65年間、チームの経営母体は変われど「セ6/パ6」のままで推移した。それが来年からファームとは言え、2つの新球団が参加することになった。これは歴史的なことだと言えよう。

そもそもなぜ、ファームに新球団が必要なのか

 なぜ、ファームに新球団が必要になったのか? それは、2004年の球界再編にさかのぼる。

 この年、近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併問題が持ち上がる。プロ野球オーナー会議はこれを機に、もう一つの合併をまとめ上げ、2リーグ12球団を1リーグ10球団にすべく動いたが、これに猛反発した日本プロ野球選手会が、史上初のストライキを強行。古田敦也選手会長の熱意を世論も支持して、1リーグ化への移行は食い止められ、宮城県に東北楽天ゴールデンイーグルスが参入することで、一軍はセ・パ6球団ずつで元のさやに納まった。

 しかしファームは、これまでウエスタン・リーグ、イースタン・リーグ各6球団で運営されていたものが、オリックスと近鉄の合併でウエスタンが5球団になり、楽天の参入でイースタンが7球団になったのだ。

 奇数のチームによるリーグ運営は極めて効率が悪い。毎日の試合を組んでも必ず1チームが「休み」になる。

 NPBでは1953年、7球団だったパ・リーグが運営効率を改善するために、新球団高橋ユニオンズを加入させたことがあるくらい。リーグ運営は「偶数」が鉄則である中、NPBファームは19年もの間、奇数でリーグ運営をしてきた。

 これを解消すべく、NPBは永年議論を続けてきたが、今年になって「ファーム・リーグ参加チーム」を募集することを決め、4月に説明会を2回実施、少なくとも7つの独立リーグ球団と一企業グループが説明会に参加した。

新潟アルビレックスとハヤテ223がリーグ参加

 7月末に参加申請を締め切り、4社が申請。このうち独立リーグ、九州アジアリーグの熊本、火の国サラマンダーズが参入見送りを表明。独立リーグBCリーグの新潟アルビレックスBC、同じくBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスを運営する株式会社エイジェック、新球団創設で静岡を本拠とするハヤテ223(ふじさん)グループ株式会社が最終選考に残った。

 この新規参入の最大の目的は「奇数によるリーグ運営の解消」だった。

【次ページ】 45歳代表が語った「いくつかの宿題」とは

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