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清宮幸太郎「6年目の未完の大器が描き続ける“夢”」

posted2023/11/16 09:01

 
清宮幸太郎「6年目の未完の大器が描き続ける“夢”」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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JIJI PRESS

 久しぶりに清宮幸太郎とじっくり話をしたのは、奇しくも今年のドラフト会議の日だった。あれから6年の時をどう感じているのか……まずはそんな問いを投げ掛けてみた。

「もう、って感じですかね。やっぱり思い描いていた6年とは違いましたし、心はまだまだ若手のつもりでも、プロ6年目ともなればそれなりの時間は経ってますからね」

 思い描いていた6年――おそらくは、6年も経てば日本で突出したホームランバッターとなって、メジャー行きも現実味を帯びている、そんな近未来を思い描いていたのではなかったか。そのイメージは清宮だけのものではなかったはずだ。早実での3年間、清宮は111本のホームランを打った。バットを振ればどこまでも遠くへボールを飛ばすスラッガーには、たくさんの野球好きが“夢”を見た。その夢の成就を邪魔したものは、いったい何だったのか。

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