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「マンチェスターの強者」は今や“ユナイテッドではなくシティ”の証明…FA杯ダービー決勝生取材でペップから聞いたホンネの「エモーショナル」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byNurPhoto/Getty Images

posted2023/06/06 17:00

「マンチェスターの強者」は今や“ユナイテッドではなくシティ”の証明…FA杯ダービー決勝生取材でペップから聞いたホンネの「エモーショナル」<Number Web> photograph by NurPhoto/Getty Images

ゴールに大喜びするギュンドガン。今や「最強のマンチェスター」はユナイテッドではなくシティとなっている

「全体的にうちのパフォーマンスは素晴らしかった」とグアルディオラ監督は試合後に言った。「ユナイテッドとのファイナルは、様々な意味で難しい。私たちは奢ることなく相手の強さを認め、準備をして、勝利を手にした。FAカップの優勝は、ものすごく特別にエモーショナルなものだ」

 それはきっと、彼の正直な気持ちだろう。このスペイン人監督は試合後、大勢のファンのもとで、拳を握って何度も振り回し、仲間と激しくハグをしていた。

「誰もパーフェクトにはなれないよ」

 それにしても、今のシティは隙のないチームに見える。ポゼッション、カウンター、セットプレー、どんな形からも得点でき、フィジカルに長じたタフな守備者も揃う。完成という言葉はフットボールにありえないものかもしれないが、その領域にもっとも近づいているチームと思える。

 そんな質問をミックスゾーンでマヌエル・アカンジにぶつけてみた。

「誰もパーフェクトにはなれないよ。もちろんいつも最高の試合をしようと心がけている。でもフットボールはミスの起こるスポーツだ。だから常に、僕たちはよくないところを改善しようと心がけている。来週末のインテル・ミラノ戦(チャンピオンズリーグ決勝)でも、最適な形を見つけて、試合をコントロールし、相手のギャップを突いていきたい」

 勝って兜の緒を締める──。死角が見えないシティが、ついに欧州の頂点に立ち、ユナイテッド以来の三冠を果たすことになるのだろうか。長かった今季の欧州フットボールシーズンも、最後の1試合で幕を閉じる。

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