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「俺、大丈夫か?」パリ世代・鈴木唯人がフランスで続ける自問自答「市船、エスパルスのときもそう。だから、ストラスブールでも一番に」 

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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photograph byAFP/JIJI PRESS

posted2023/04/25 11:02

「俺、大丈夫か?」パリ世代・鈴木唯人がフランスで続ける自問自答「市船、エスパルスのときもそう。だから、ストラスブールでも一番に」<Number Web> photograph by AFP/JIJI PRESS

ストラスブールで「デビュー戦初ゴール」をマークした鈴木唯人。パリ世代の中軸として成長を続けている

「こっちに来てから、ひとりの時間が多いんで、すごい考えちゃうんですよね。『俺、大丈夫か?』って思うこともあるし、『何してるんだ?』って自分に問いかけることもある。その日の練習を頭の中で振り返って、こっちのサッカーはこうだから、こうしないといけないなって整理して。でも、自分がいいときって、そんなこと考えなくても体が動いているよなって思うと、結論も変わってくる(苦笑)。

 自分、反骨心だけはあるんですよ。市船に練習参加したときも、この中だったら一番になれると思ったし、エスパのときもそう。ストラスブールに来ても全然やれるなっていう感覚があって。根拠のない自信かもしれないですけど、そう思い続けて自分を奮い立たせてやらないといけないんで。あとで振り返ったら、あんなことで悩んでいた自分はちっぽけだったって思える日が来るんだろうなって思いながら(笑)」

自信と不安の間を揺れ動きながら、フランスで戦う

 インタビューの日、鈴木はそうやって自身の気持ちを打ち明けながら、自身に言い聞かせているようでもあった。

 自分はやれるんだという自信と、少しばかりの不安――。

 その間で揺れ動きながら、異国の地で懸命にサッカーと向き合う時間を過ごしていた鈴木は、この2週間後のアジャクシオ戦でついにフランスリーグデビューを果たし、ゴールまで決めてみせた。

 もちろん、この一発で満足することはない。海外挑戦の序章の幕は、ようやく上がったにすぎないのだから。

 <前編からつづく>

#5に続く
なぜ大学進学を辞めてドイツに渡ったのか…内野貴史の背中を押した“オシムの教え子”「申し訳ないと思っていたら…」〈パリ世代インタビュー〉

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