「巨人ダントツ人気時代」はいつ終わった？ 甲子園球児“好きなプロ野球選手”を調べてわかった…「FA制度」と「メジャー行き」の本当の影響

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　WBC世界一の歓喜を味わった侍ジャパン。精神的支柱を担ったダルビッシュ有の生誕した1986年の名鑑を確認すると、身長や体重など基本的な記述のみに留まっていた（この年は『月刊高校野球マガジン』の付録に掲載）。そのため、立浪和義や片岡篤史のPL学園が優勝した1987年の「好きなプロ野球選手」を集計した。

1987年センバツを制したPL学園。左端が立浪和義　©JIJI PRESS

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　前年のプロ野球界は、超大物ルーキーの活躍に沸いていた。ドラフトで相思相愛と思われた巨人に指名されず、悔し涙を流したPL学園の清原和博が西武に入団。19歳の若さで3割、30本塁打を達成し、広島との日本シリーズでは全試合で4番を任された。史上初めて8戦まで及んだ激闘のなかで優秀選手賞に輝き、日本一に貢献した。

　この翌春の「好きなプロ野球選手」ベスト25を挙げてみよう（複数回答は全てカウント。ポジションは前年最も守った位置。無回答など「なし」は除く。以下同）。

1987年版「好きな野球選手」ベスト25

1位：40票　中畑清（巨人・一塁手）      
2位：34票　清原和博（西武・一塁手）
3位：33票　吉村禎章（巨人・外野手）
4位：28票　落合博満（中日・三塁手）
5位：25票　真弓明信（阪神・外野手）
6位：20票　篠塚利夫（巨人・二塁手）
7位：15票　江川卓（巨人・投手）    
8位タイ：12票　掛布雅之（阪神・三塁手）    
8位タイ：12票　大石大二郎（近鉄・二塁手）
10位：11票　ウォーレン・クロマティ（巨人・外野手）
11位タイ：10票　石毛宏典（西武・遊撃手 ※1987年から三塁手にコンバート）
11位タイ：10票　桑田真澄（巨人・投手）
13位：7票　ランディ・バース（阪神・一塁手）
14位タイ：6票　原辰徳（巨人・三塁手）
14位タイ：6票　津田恒実（広島・投手）
14位タイ：6票　渡辺久信（西武・投手）
14位タイ：6票　水野雄仁（巨人・投手）
18位：5票　辻発彦（西武・二塁手） 
19位タイ：4票　金森栄治（西武・外野手）、平田勝男（阪神・遊撃手）、秋山幸二（西武・外野手）、工藤公康（西武・投手）
23位タイ：3票　山本浩二（OB 広島・外野手）、衣笠祥雄（広島・三塁手）、川藤幸三（OB 阪神・外野手）、山倉和博（巨人・捕手）、槙原寛己（巨人・投手）

※川藤は前年、守備に就いていないため、登録ポジションを記載。

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