酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「イチローを上回る打率.389+2年連続三冠王」のバース、「MLBは低評価→NPBで大活躍」のラミレス…「外国人の野球殿堂入り」の先駆けに
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySports Graphic Number
posted2023/01/16 17:00
バースとラミレス。活躍した期間はそれぞれだが、日本球界に外国人スラッガーの魅力を周知させた功績は大きい
NPBでは1744試合6708打数2017安打380本塁打1272打点20盗塁、打率.301。
首位打者1回、本塁打王2回、打点王4回、MVP2回、ベストナイン4回。
〈太く短く〉〈長く達者に〉活躍したほかの外国人は?
〈太く短く〉活躍したバースと〈長く達者に〉活躍したラミレス。この2人に続く外国人の殿堂入り候補を挙げておこう。
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〈太く短く〉
ブーマー・ウェルズ(阪急、オリックス、ダイエー)
1984年に外国人初の三冠王
ウラディミール・バレンティン(ヤクルト、ソフトバンク)
2013年に60本塁打のNPB記録
ロバート・ローズ(横浜)
1999年に歴代2位の153打点
デニス・サファテ(広島、西武、ソフトバンク)
2017年にNPB記録の54セーブ
〈長く達者に〉
レロン・リー(ロッテ)
NPB通算最高打率.320
タフィー・ローズ(近鉄、巨人、オリックス)
外国人2位の1792安打、1位の464本塁打、2位の1269打点
日本人選手でも本来殿堂入りすべきと思われる選手はまだたくさんいる。願わくば、その元選手が健在のうちに殿堂入り表彰を受けることが理想だ。さらに、それ以上に外国人選手は「異文化」に適応して、日本の野球ファンを喜ばせてくれたのだ。殿堂表彰に「外国人枠」を設けてもいいから、殿堂入りを推進してほしい。
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