グループEを見事首位突破したサムライ・ブルーへ、イタリアの思い入れは増す一方だ。ベスト16ラウンドで対戦するクロアチアは、アドリア海を挟んだ対岸の国にあたる。

「日本はW杯で優勝することはない。だが」

「おそらく、日本がこのW杯で優勝することはない。だが、彼らがまだ敗れ去っていないことも事実だ。日本のサッカーはつねに限界を越えようとする。彼らはもはや単なる新参者ではない。日本代表は紛れもなく素晴らしいアスリートたちであり、その上、彼らはサッカーの真髄をよく理解している」
（『コリエレ・デッラ・セーラ』）

　試合中継では「サムライ」が連呼され、紙面では「バンザイ」「サヨナラ」が飛び交っていた。

クロアチア戦　©Kiichi Matsumoto/JMPA

　クロアチア戦ではPK戦の末敗れ、初のベスト8進出はならなかった。イタリアで、いや世界中で日本代表ブームを作ったのは確かだった。＜つづく＞

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